注目キーワード

EURO2020(サッカー)の見どころ!新型コロナ感染拡大で東京五輪に影響は

1960年の第1回大会から、2020年で60周年を迎えたUEFA EURO。ワールドカップと同じように、4年に一度のペースで開かれる本大会は、サッカーの聖地であるヨーロッパの人々にとってはもちろん、世界各国のサッカーファンにとっても見逃せないサッカーの祭典だ。

60周年を記念して、ヨーロッパ12の都市で大会が催される予定だったEURO2020だが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で延期が決定された。そんなEURO2020が、1年遅れの今年6月11日にキックオフ。現在も白熱した闘いがヨーロッパ各都市で繰り広げられている。

大盛り上がりの一方で、懸念されているのは新型コロナウイルスの感染拡大。観客席は満員ではないものの、やはりヨーロッパ各地から感染拡大の報告が届いているようだ。これを受けて、東京オリンピック開催への疑問の声も合わせて高まっている。

EURO2020のスケジュール

ユーロカップは、小グループに分けられリーグ戦を行い、その中から決勝トーナメントに進める国を選抜していく形で行われている。グループリーグはすでに終了しており、ベスト8を決める闘いが6月30日(現地時間)までにすべて執り行われた。

現在はベスト8が出そろい、今後は7月3日、4日の2日間にわたって準々決勝、7日に準決勝、そして12日に決勝が行われて終了となる予定だ。(いずれも現地時間)

今大会においては地上波での放送はないので、日本国内で試合をフルで観たい場合にはWOWOWなどのデマンド配信を観るか、あるいはニュースなどでダイジェスト版で確認することになるだろうか。

フランスまさかの敗戦!本命はベルギーか

出典:UEFA公式サイト

「本命」と言われる国は数カ国あるが、その中でもすでに明暗が分かれている。強豪ベルギーは、同じく強豪ポルトガルを下しベスト8入りを果たし、7月3日に行われる準々決勝ではサッカー大国イタリアと対戦する。

また「大本命」とされ、サッカーの強豪として著名なフランスは、スイスに敗れ、ベスト8入りを逃した。5年前の前大会では準優勝、2018年のロシアワールドカップ(W杯)では優勝と、近年は安定して結果を残していたフランス。今大会のグループリーグの時点でも、ドイツ代表やポルトガル代表、ハンガリー代表といった強豪が同居した「死のグループ」Fを首位で通過し、「隙が無い」と称されていたが、ここで波乱が起きた。

3-3で前半・後半あわせて90分を終了。延長戦でも決着が付かず迎えたPK戦で敗れたフランスは、まさかの番狂わせでスイスの初ベスト8入りを許してしまった。快挙を果たしたスイスは、7月3日の準々決勝では強豪スペインを迎え撃つ。

また、強豪ドイツもイングランドの前に敗れ、ベスト8入りを逃した。フランスが敗れた今、今大会の本命はベルギーではないかと見られているが、イタリアやスペイン、イングランドといった各強豪国も残っている。

7月3日・4日に行われる準々決勝の対戦カードは、スイス対スペイン、ベルギー対イタリア、チェコ対デンマーク、ウクライナ対イングランドに決まった。最後まで目が離せない大会となりそうだ。

EURO2020のコロナ対策は?

今大会における新型コロナウイルスの感染拡大対策は、各開催国(都市)に委ねられている部分が大きいようだ。観客の受け入れ数が一番多いのは、ハンガリーの首都ブタペスト。6万8000人収容のプスカシュ・アリーナに、100%の観客を受け入れる。

イギリス・ロンドンのウェンブリー・スタジアムと、スコットランドのグラスゴーのハムデン・パークは25%。ウェンブリーはトーナメント・ステージから観客数を増加させだが、それでも満員の9万人収容は行わない方針だ。

それ以外の各地では、ロシアのサンクトペテルブルクおよびアゼルバイジャンのバクーが50%の収容を許可。アムステルダム、ブカレスト、コペンハーゲン、ミュンヘン、ローマ、セビージャはそれぞれ22%から45%の収容を認めている。

なお、当初は12都市で開催予定だったが、アイルランドのダブリンではコロナ禍の影響で開催を断念。ダブリンで行われる予定だった試合はサンクトペテルブルクへと移され、これにより11都市での開催となったという経緯もあった。

また各都市によって、試合観戦のための”コロナ・ルール”も異なる。しかし各地どの試合でもマスクは必着。また観客は自分の席に留まり、他の客席との距離を維持するように求められる。グラスゴー、ミュンヘン、そしてバクーでは観戦に新型コロナウイルスのテストで陰性であることが義務付けられていないが、変更の可能性はある。

ロンドン、ブカレスト、ブタペスト、コペンハーゲン、そしてローマは試合観戦のために、ワクチン接種かテスト陰性の証明書が必要となっている。またアムステルダム、セビージャ、サンクトペテルブルクではテスト陰性の証明書が必要。さらに入場の際に体温検査が行われている。

EUROで広がる感染に東京五輪開催への疑問の声

上記のように対策されているものの、それでも感染拡大のニュースはヨーロッパ各地から届いている。デルタ株の感染拡大が急激に広がっているロシアでサッカーを観戦し、フィンランドに帰ってきた人のうち約300人がコロナ陽性と発表された。また、観戦客らが帰国した際、空港は大変混雑しており、検査をせずにスルーしてしまった人も800人ほどいたという。今後も陽性者数は増えることだろう。

これらのニュースを受け、ネットなどでは東京オリンピック開催への疑問の声も高まっている。「日本政府はこれを見て動かないのか?」「IOCはEUROの影響確認してる?」など、時には厳しい声も聞こえてくる。

一方で、「中止を唱えている人は気にしすぎ。EURO2020では観客を受け入れて、飲食店でどんちゃん騒ぎしていてもこの程度の拡大なんだから」と、東京オリンピック開催に疑問を持たないネットユーザーも。

東京オリンピック開催まであと1ヶ月となったが、どの道を選択してもどこかしらに遺恨が残りそうだ。