ホラー漫画家であり、かつ「オネエキャラ」であるというギャップが世間にウケた山咲トオル。2000年代前半にはバラエティ番組で多く活躍していたことを覚えている方も少なくないことだろう。
当時の山咲トオルの年齢は30代前半だったが、今年の8月には、なんと52歳の誕生日を迎えているのだ。現在の姿がどうなっているのか、想像もつかないのでは。
オネエながらに当時は「美の追求」をいとわなかった山咲。20年経った今はどのように過ごしているのだろうか?また、結婚などはしているのだろうか。
夢はアイドル歌手!から人気ホラー漫画家に
いじめられっ子から異色漫画家として2000年代にブレイクした山咲トオル。最盛期のテレビ出演本数は255本、休みも月に1日だけと忙しい日々を送っていたという。しかし、当時のオネエはキワモノ・ゲテモノ枠で扱われることも多くあり、複雑な思いを抱えていたようだ。
ホラー漫画家とは思えない俳優顔負けの端正な顔立ちに、柔らかいオネエ言葉のギャップがウケた山咲トオル。沖縄県出身で、小学生のころから現在のキャラクターだったこともあり、当時は周囲に理解されず、学校ではいじめを受けていたという。
「LGBT」という言葉がなかった時代だ。差別の目が向けられることは、今以上に多かったと容易に推測できる。小学生のときは石を投げられることもあったし、中学生のときは学校中から“オカマ!”と呼ばれていたと本人は語る。
しかし、地元で唯一のデザイン科のある高校に進学したことで、個性的なキャラクターの生徒に多く出会い、「自分は自分のままで大丈夫」と思えるようになったようだ。また、16歳のときに実の姉が歌手デビューを果たしたこともあり、一時期はアイドル歌手になることを志していたという。