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東京オリンピック体操内村は敗退!日本初金は柔道・高藤で渡名喜は銀

7月23日の夜に開会式が行われ、幕を開けた東京オリンピック。開会式から一夜明けた24日、各競技が本格的に始まり、柔道の男子60キロ級で高藤直寿(たかとう・なおひさ)が今大会で日本勢初となる金メダルを獲得した。

高藤は、オリンピック初出場となった前回のリオ五輪は銅メダルを取っており、2大会連続のメダル獲得となった。柔道勢は、女子48キロ級の渡名喜風南(となき・ふうな)の銀メダルと合わせて好発進の様子を見せた。

一方で、4大会連続出場の絶対王者である体操の内村航平は、今大会では種目を鉄棒に絞っての出場となったが、予選で無念の落下。上位8名に食い込めず、予選敗退となり、3大会連続金メダルの夢は崩れ去った。

男子60キロ級17年ぶり金メダル奪取!

柔道男子60キロ級の高藤直寿は、2013、2017、2018年の世界選手権で3度優勝している実力者であるものの、オリンピックを制覇したことはなかった。前回のリオ五輪は銅メダルを取っており、本大会でもメダル獲得を期待されていた。

柔道は日本のお家芸ではあるものの、実は意外にもオリンピックでは、長きにわたって男子の軽量級制覇から遠のいていた日本。この階級では、2004年のアテネオリンピックで五輪3連覇を果たした野村忠宏以来、17年ぶりの金メダルとなった。

会場は東京・日本武道館。柔道の聖地だ。2回戦でヨレ・フェルストラーテン(ベルギー)に内股で一本勝ちした高藤は、準々決勝は2019年世界王者のルフミ・チフビミアニ(ジョージア)に反則勝ちで準決勝に進出。

準決勝では、ジュニア時代からしのぎを削ってきた戦友であり、2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルのエルドス・スメトフ(カザフスタン)を延長戦の末に技ありをとって破った。10分を超える死闘に、SNSでは「超いい試合」「事実上の決勝」「決勝までに体力回復できるかな」とコメントが飛び交った。

決勝はイケメン対決!リオの雪辱晴らす

決勝戦の相手は、楊勇緯(台湾/チャイニーズ・タイペイ)。ゴールデンスコア方式の延長戦の末、相手の反則で高藤が勝利し、本大会の日本勢で初の金メダルを獲得した。

また、高藤と決闘した楊選手の健闘を受けて、ツイッターでは「台湾の選手」というワードがトレンド入り。試合内容を称える内容のほか、「台湾の選手がイケメンすぎる」「イケメン対決」など、容姿に言及する投稿も相次いだ。

出典:中日スポーツ

試合後には、2人がお互いの健闘をたたえ合う姿を見せたことから、「見た目だけじゃなくて中身もイケメン」などの投稿も多く見られた。

リオでは銅メダルを獲得した高藤は、この5年間悔しい思いで生きてきたといい、「東京では何が何でも金」「泥臭くても金メダルを」と闘志を燃やしていた。試合直後のインタビューでは、「豪快に勝つことはできなかったが、これが僕の柔道。これからも柔道を磨いていきたい」と振り返り、男泣きを見せた。

日本勢初メダルは渡名喜!女子48キロ級で銀

出典:全日本柔道連盟

高藤に先立ち、今大会で日本勢初となるメダルを獲得したのは、同じく柔道の女子48キロ級に出場した渡名喜風南だった。2017年世界王者の渡名喜は準決勝までの相手を、得意の寝技を中心にすべて一本勝ちで仕留めた。

決勝では、ディストリア・クラスニチ(コソボ)と対戦。残り20秒に迫ったところで内股で技ありを取られ、その後も前に出て攻め続けたものの、力及ばず。今大会では銀メダルとなった。この時点で、日本勢初のメダル獲得となった。

渡名喜は試合直後のインタビューで、「最近決勝で勝てていなかったので、そこでの怖さがある中での戦いだったが、自分の弱さが最後に出てしまった」と語り、「しっかりこの負けを認めていきたい」と泣きながら話した。

波乱!内村航平は予選敗退

同日24日、男子体操の種目別予選が有明体操競技場で行われ、そこで波乱は起きた。個人枠で鉄棒に出場した内村航平は、3大会連続の金メダルも期待されていたが、予選で「ひねり」を決めた際に鉄棒を掴み損ね、落下してしまい、決勝進出を逃した。難易度の高い技を次々決めた後での落下だっただけに、非常に悔やまれる結果となった。

内村は6種目で争う個人総合で2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと五輪で2大会連続となる金メダルを獲得した。しかしリオ五輪後は肩のけがなどに悩まされ、今回は種目別の鉄棒に絞って出場していた。

競技後のインタビューに応じた内村は、「やってしまったことはもう取り返しがつかないので、これ以上五輪で演技することはできない。体操することはもういいのかな、と」と悔しさをにじませた。

男子体操のキャプテンとして挑んだ今大会。4大会目となるオリンピックは、納得のいかない結果で終わってしまった。これを機に、今後は後輩育成に力を入れていきたい旨も話し、引退を示唆する発言もあった。

代表選考を闘った相手や、テレビの前で見ているファンに「土下座したいくらい申し訳ない」と語り、照準を合わせてきた五輪で練習の成果を発揮できなかったことに終始悔しさをにじませていた。