注目キーワード

最下位からの五輪メダリスト水泳・大橋悠依が日本女子初の2冠!海外メディアも称賛

東京五輪の競泳女子200メートル個人メドレー決勝が今月28日、東京アクアティクスセンターで行われ、大橋悠依(イトマン東進)選手が400メートルに続き優勝した。

女子個人メドレーでの日本勢の五輪制覇は400メートル、200メートルともに史上初で、2冠も初めて。今大会の日本勢でも初の金メダル2個獲得となり、快挙に次ぐ快挙にネットも沸騰している。

海外メディアも称賛のパフォーマンス

出典:日刊スポーツ

大橋悠依選手は2017年世界選手権は200メートル個人メドレーで日本記録を更新して銀メダル。日本代表の中心選手となり、2019年世界選手権も400メートル個人メドレーで銅メダルを手にした。自己ベストは200メートルが2分7秒91、400メートルが4分30秒82でともに日本記録の保持者だ。

東京オリンピックで大橋悠依が快進撃のスタートを切ったのは、今月25日。競泳女子400m個人メドレ決勝が東京アクアティクスセンターで行われ、日本記録保持者の大橋悠衣選手が4分32秒08で金メダルを獲得した。

日本競泳女子のエースとして期待された25歳が、初出場の五輪を全力で泳ぎ切った。海外メディアも大橋悠衣選手の泳ぎを、「支配的なパフォーマンス」「凄い。本当にアメージング」と称賛した。

大橋悠衣選手は客席の日本選手団に向け、右手を突き上げて入場。最初のバタフライは3番手で終えた。背泳ぎの50メートルでトップに立つと、平泳ぎに繋いだ。

相手選手たちと徐々に差を広げ、体1つ抜け出して最後の自由形へ。大きくリードを広げ、後続が追いすがる中、そのまま逃げ切った。レース後は拳を突き上げて満面の笑み。表彰式では名前をコールされると、涙を流して両目を拭った。

大橋悠衣選手200メートルも金で2冠達成

続く26日に行われた女子個人メドレー200メートルの予選でも、安定したパフォーマンス。翌日の準決勝でも彼女らしい泳ぎを見せ、28日の決勝へと順調に駒を進めた。

連日の疲れも見せず、迎えた28日の決勝。同じく東京アクアティクスセンターで行われた。大橋は最初のバタフライで5位につけると、続く背泳ぎで2位に浮上。

平泳ぎでトップに0.07秒差とすると、最後の自由形で勝ちきった。タイムを確認し、ガッツポーズとともに笑顔。隣のレーンの選手と抱き合い、ホッとした様子も見せた。記録は2分8秒52だった。

女子400メートル個人メドレーに続き、今大会2つ目の金メダルを獲得した大橋悠依。競泳では、日本勢女子として初の2冠だ。男子を含めても、2008年北京五輪の北島康介氏以来となる快挙を成し遂げた。

レース後は、「凄い接戦になると思っていた。金メダルはどうかなと思っていたが、何とか踏ん張れて、女子で2冠というのは初めてなので凄く嬉しい」「最後、勝っても負けてもなにも後悔はないって言えるように泳ごうと思った、それが良かったかなと思う」と振り返った。

また、「本当にまだ夢みたいで実感がない。大舞台でいい自分の泳ぎできて、自信になる。たくさん迷惑かけてきたが少しは返せた」と周囲への感謝も忘れずに笑ってみせた。

乗り越えた苦難!最下位からの五輪メダリストへ

1995年滋賀県生まれの大橋は、幼稚園時代に姉の影響を受けて、地元・滋賀のスイミングスクールで水泳を始めた。小学校3年生の時に50m背泳ぎで初めてジュニアオリンピックに出場するなど、幼い頃からその才能を開花させていた。

滋賀・草津東高を経て東洋大学に進学。ここから苦難が彼女を待ち受けていた。大学1年の冬頃から重度の貧血に苦しみ、長きにわたって不振に陥ることとなった。

「正直あきらめていた。やめようと思っていた」と当時を語る大橋。スタートした直後なのに、すぐ体が重くなったり、息切れもして、疲れも抜けなかったという。大会を棄権せざるを得ないこともあったという。

「なんで一生懸命やらないんだ」というような言葉を投げかけられることもあった。2年生になった2015年4月の日本選手権では、女子200メートル個人メドレーで40人中最下位になるという絶望も味わった。

投薬や海藻などの鉄分を豊富に含む食事療法で少しずつ体質改善し、大学4年で迎えた2017年4月の日本選手権は200&400メートルの個人メドレーで2冠を達成。400メートルは日本記録を叩き出し、一躍ブレークした。

沸き立つネット!北島康介も祝福

大橋悠衣選手の偉業を受けてTwitterなどのSNSでも、「キターーーー!」「鳥肌立った」など、祝福と興奮の声で沸騰。

競泳でオリンピック2大会連続(アテネ大会・北京大会)で2冠を達成し、「チョー気持ちいい」などの言葉で一躍時の人となった北島康介も、大橋の2冠達成を受けて、自身のツイッターで「素晴らしい!!二冠 おめでとう 悠依」と祝福した。