宝塚タカラジェンヌ飛び降り事件の原因はいじめ?5年前の飛び降りも隠蔽か

9月30日午前7時ごろ、兵庫県宝塚市のマンションに住む25歳の宝塚歌劇団の劇団員・有愛きいさん(25)が、敷地内で死亡しているのが見つかった事件。地元警察によると、現場の状況などから自殺とみられていると報じられている。

実は、5年前にも宝塚では劇団員の飛び降り事件があり、これが隠蔽されていたと週刊文春が報じている。また、この事件後に同誌には情報提供が相次いでいるとのことだ。今、激動の宝塚の中で何が起きているのか。

タカラジェンヌが飛び降り自殺か

兵庫県宝塚市のマンション敷地内で先月末、宝塚歌劇団(同市)所属の俳優の有愛きいさんが死亡した。ニュースなどでは「俳優の女性」と報じられていたが、ネットでは「誰なのか」と事件後すぐ話題になり、週刊誌の週刊文春などが有愛きいさんだと報じた。

兵庫県警によると、9月30日朝、同市湯本町のマンション敷地内で、同歌劇団所属の女性が倒れているのが見つかった。マンション最上階の18階で有愛さんのかばんが見つかり、県警は飛び降り自殺を図った可能性もあるとみて調べていると報じられた。

同歌劇団は10月1日、公式ホームページで「団員の死亡に関する報道がございました。謹んで心より哀悼の意を表します」とコメントを公表。ただ、詳しくは「(中略)親族の心情に配慮し、詳細については公表を差し控えさせていただきます」とした。

翌2日には、木場健之理事長が「生徒の体調も含めた安全を第一に考え、それらを確認したうえで今後の対応を考えていきたい」とつづった。また、同歌劇団は7日午前11時から、同市内で会見を開いた。

同歌劇団は今月1~8日、「複数の出演者が体調不良」として、宝塚大劇場での宙組公演を中止。東京宝塚大劇場でも3~5日の花組公演「鴛鴦(おしどり)歌合戦」「GRAND MIRADGE!」を中止し、同6日に再開した。

また、15日に休演となり、18日から公演を再開する東京宝塚劇場・月組公演「フリューゲル ―君がくれた翼―」「万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)」について、計13人の休演者を発表。そのうち10人は代役で対応するとした。ただこちらについては新型コロナウイルス感染症によるもので、今回の事件との関連性はなさそうだ。

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