岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥が再集結!クドカン『ゆとりですがなにか』映画化決定

宮藤官九郎が脚本、水田伸生が演出を担当した、2016年4月期に日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ『ゆとりですがなにか』が映画化。「ゆとりですがなにか インターナショナル」として10月13日に全国公開されることがわかった。

映画版には宮藤、水田をはじめ、ドラマ版のスタッフとキャストが再集結。岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥という豪華メンバーがまたもや勢揃いということで、注目が集まっている。

人気ドラマ「ゆとりですがなにか」が映画化

2016年4月期に日本テレビ系の日曜ドラマ枠で放送された「ゆとりですがなにか」は、世間から“ゆとり世代”と括られた男子3人が迷いながらも恋や友情、仕事に立ち向かう日々を描いた物語。

連続ドラマでは、岡田将生演じる坂間正和、松坂桃李演じる山路一豊、柳楽優弥演じる道上まりぶのアラサー男子3人が、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される「ゆとり世代」と社会にくくられながらも、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも懸命に立ち向かうストーリーが描かれた。

当時、若年層の男女から熱狂的な支持を集め、翌2017年には、スペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』が2週連続放送され、またスピンオフドラマ『山岸ですがなにか』が動画配信サービス「Hulu」で配信された。

連続ドラマ放送終了後、さらに人気と実力を高め、いまや日本を代表する俳優となったトリオの再集結が実現することとなった今作。スクリーンいっぱいに、個性豊かな“ゆとり3人組”の健在ぶりを見せてくれるに違いない。

このたび解禁されたビジュアルには「映画化ですがなにか」というコピーとともに首をかしげる3人がデザインされた。

https://twitter.com/yutori_ntv/status/1650228044475367425

岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥ら俳優陣コメント

俳優陣からのコメントをご紹介する前に、キャラクターの設定を振り返っておこう。岡田将生演じる坂間正和は、サラリーマンを辞めて家業を継ぐも、契約打ち切り寸前に追い込まれるなど、時代の波にイマイチ乗り切れない男。

松坂桃李演じる山路一豊は、優しく真面目だが未だ女性経験ゼロの小学校教師。そして柳楽優弥じる道上まりぶは、元客引きで、11浪目にして悲願の大学合格を果たすも卒業後に中国での事業が失敗し、結局出戻りでフリーターとなる破天荒な男だ。

岡田将生コメント

岡田将生からのコメントは、作品愛にあふれる内容。「ドラマ、スペシャルドラマを経て映画の話は本当に嬉しかったです。
ひとえに、ゆとりですがなにかを沢山の方々が好きでいてくださったおかげだと思います。感謝します。まだ公開もされていないのに早く続編やらないかなんて現場で話してた時間もありました」と振り返った。

「桃李さん、柳楽のゆうちゃんは友人でもありライバルでもあり、この2人とはいつまでも肩を並べてお仕事をしていたいと思っています。長々となってしまいましたが、一言で表すと嬉しい。それに尽きます」と共演する2人への愛もうかがえる。

「久しぶりの作品で役をまたすぐ取り戻せるか不安もありましたが、一言セリフを言うだけで一瞬でゆとりの世界観に戻れました。楽しみに待っていてください!」とメッセージをおくった。

松坂桃李コメント

松坂桃李は、「久しぶりにあのメンバーに会うと、一瞬で、あの時間が戻ってきた感覚になりました」と、こちらもまた、作品やキャラクターに思い入れがあることがわかるコメント。

続いて、「映画になると聞いた時は、『この作品を映画化って正直どうなんだ!?』と思いましたが、宮藤さんの脚本の上で、わちゃわちゃする感じがとても心地良かったです。映画として更にスケールアップしていて、さすが宮藤さんだなと思いました」とした。

「岡田、柳楽とはプライベートで交流があったので、久々感はあまり無く、すぐに『まーちん』『まりぶ』『山路』に戻れました」とした。また、撮影現場が和やかで平和だったとも振り返った。

柳楽優弥コメント

柳楽優弥も、「何より久しぶりにキャスト、スタッフと再会できてとても嬉しかったです」と、他2人と同じように、同作品への愛着を感じさせるコメント。

「ドラマ版も宮藤さんの脚本は読み進める中で素で笑ってしまうようなセリフやシチュエーションがたくさんあったのですが、今回の劇場版にもそういう要素が沢山詰め込まれています。作品を通して深まった絆を持っているキャストと良い緊張感の中作品に向き合うことができました。劇場版ゆとりですがなにか、お楽しみに!」とメッセージをおくった。

映画版「ゆとり」の設定は?4年越しの構想

今回の映画のあらすじや内容についてはまだまだベールに包まれているが、脚本のクドカンこと宮藤官九郎は映画化の経緯を、「確か『いだてん』(※2019年NHK大河ドラマ)の現場だったと思うのですが、桃李くんから“ゆとりで『ハングオーバー!』みたいなの、やれませんか?”と提案されました」と説明。

「それが3人の総意だったのか、記憶は定かではないのですが、世代論が通用しない海外で走ったり飲んだり吐いたりするまーちん、山路、まりぶ君の姿が目に浮かんで、水田監督に相談して『ゆとり インターナショナル』という仮題を付けました」と映画化に至るまでの流れを語る。

しかしコロナ禍も相まって海外ロケは不可能だと断念。とはいえ東京もじゅうぶん多国籍、多言語であることに気付き「生活圏の中でもインターナショナル感が出せたら、そっちの方がドラマの世界観を踏襲できるのではないかと思い直し、八王子~高円寺間で起こる国際問題を描きました」とした。

そういった経緯もあり、思いつきで映画化されたわけではなく、4年越しに練られた構想だと説明した宮藤官九郎。「これがヒットしたら(しなくても)、また連ドラやりたいですね。ゆとり世代の40代、50代、60代、老後と、僕が死んだ後も『ゆとり』は続けてほしい。それくらい大好きです」とし、宮藤官九郎からもこの作品への愛が伝わってくるコメントだ。

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