辺見えみり現在は消えた?毒舌キャラの功罪
この日番組で、デビュー当時の厳しい状況についても語った辺見えみり。1993年デビュー当時、歌手や女優としての活動をしていたが、CD販売を兼ねて、トラックで遠征してステージを開催したところ「(ライブイベントに)ヤンキーが3人来ただけ」というほど、鳴かず飛ばずだったという。40分のステージをこなして拍手がなかったとも振り返った。
そこで、バラエティーで生き残るために「毒舌キャラ」に目をつけた。「全く仕事なし」という状況から転機となったのが、ビートたけしがMCだった「スーパーJOCKEY」だ。この番組にレギュラー出演することになった辺見えみり。
当時は若手の女性タレントが目上にハッキり物申すことはめずらしく、その新鮮さがビートたけしや故・志村けんさんら大物に受け、番組で不可欠な存在に。一気にブレイクし、同時にCMも決まるなど、良い循環となった。
しかし、毒舌というスタイルなだけに、反発を持つ視聴者も多く、逆に好感度を気にして毒舌度を下げると、現場からは不評で仕事が減っていくという悪循環にのちのち陥ってしまう。
さらに、1990年代後半には、小池栄子、MEGUMIらイエローキャブ軍団が席巻し、辺見えみりの立ち位置はより厳しいものになっていったという。それでもドラマや映画への出演、バラエティ番組への出演など、芸能仕事を続けていた。写真集も数多く出版している。
その後、2013年には出産を機に芸能活動を休止するなどもあったが、2017年には事務所を移籍し、心機一転再スタート。芸能活動のかたわら、モデルやプロデュース業などを行いつつ、昨年にはスキンケアブランドを立ち上げるなどもしている。