レース中の悲劇 スキルヴィング心不全で急死
注目が集まるなか、そんな競馬の祭典で悲劇が起きた。2番人気に支持されたスキルヴィングだったが、中団から徐々にポジションを上げ、良い位置についた。いつでも自慢の末脚を発揮できる態勢に入ったと思われた。
しかしスキルヴィングは直線ではまったく反応せず。ルメール騎手はレース中にパートナーの異変を察知し、追うのをストップしたように見受けられた。
本来の実力を出したとはとても言えない力のない走りで、大差の17着でゴールすると歩き出し、ルメール騎手は下馬。ルメール騎手は内から馬体を支えるように寄り添ったが、力尽き、芝コースに倒れこんだスキルヴィング。
ルメール騎手は心配そうに倒れ込んだスキルヴィングをなでるも、微動だにせず。パートナーは馬運車で運ばれ、観客は固唾をのんで見守った。ネットでも、スキルヴィングを心配する声が多く寄せられ、ツイッターでは「スキルヴィング」がトレンドワードのトップとなった。
しかし、多くの人の祈りもむなしく、息を引き取った。JRAはレース後、急性心不全だったと発表した。オーナーのキャロットクラブはすぐにホームページを更新し、ルメール騎手は「とても楽しみにしていた馬だけに、とても悲しいです」と悲痛なコメントをつづった。
木村調教師も「馬は一生懸命に走り、頑張ってくれました。おそらく長く苦しまずに天に旅立ったのだと思います。期待の大きな馬で、ダービーだけでなくこの先もと思っていただけにとても残念ですし、胸が苦しいですが、天国で幸せに過ごしてくれることを心から願っています」と無念の思いをつづった。
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