現役復帰の織田信成が逆転優勝するも全日本は出られず!手続きに不備

書類の提出遅れで…

この大会前には、全日本選手権への道はすでに絶たれていることを知っていた織田信成。表彰式後、涙を流しながら「絶対に出られないというのは分かっていたんですけど、やっぱりちょっと…」と語った後に絶句した。

また「僕としても非常に残念。最近まで周りの人たちが模索してくれました。目標を失った時はかなり落ち込み、精神的にも練習に行けない気持ちになってしまった」と振り返った。

7位だった27日のショートプログラム(SP)の前にもそのことが頭によぎったことを明かし、「打ち勝てなかった。自分の弱さが出てしまったのがすごく悔しい」と涙を流した。

日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によると、日本スケート連盟経由で織田から復帰届を出す意向を受けたのは、今年7月18日。この復帰届は、大会6カ月前までに提出する必要があった。

その翌19日から6カ月後の来年1月19日から、JADAが国内最高レベルと定める国内競技大会(競技によって対象大会は異なり、フィギュアの場合は全日本選手権、冬季国体)への出場が可能となる、ということのようだ。

そのため今年12月に開催される全日本選手権は出場不可。JADA担当者は「我々は規程を守っていく立場。粛々と手続きをしている。織田選手もそうですし、他の選手もそう。アスリートの責務を、しっかりとやらなければいけない」とのスタンスを示した。

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