ドラマー田中裕二さん死去の安全地帯が37年ぶりNHK紅白歌合戦出場へ

ロックバンド「安全地帯」が、大みそか恒例の「第73回NHK紅白歌合戦」(後7時20分)に出場することが12月23日、同局から発表された。安全地帯は1985年に「悲しみにさよなら」で初めて出場して以来、37年ぶりの紅白歌合戦となる。

紅白出場の発表と同日、かねてより病気療養中だったドラマーの田中裕二さんが12月17日に死去したことが発表されたこともあり、ツイッターなどでは追悼やエールが多く集まっている。

安全地帯の略歴

出典:NHK紅白歌合戦オフィシャルサイト

「安全地帯」は、1973年にボーカルの玉置浩二およびギタリストの武沢豊を中心に、北海道の旭川市で結成されたロックバンドだ。シンガーソングライター・井上陽水のバックバンドを経て、1982年に「萠黄色のスナップ/一度だけ」でメジャーデビューを果たす。

1983年にリリースしたシングル「ワインレッドの心」が大ヒット。以後、「恋の予感」「熱視線」「悲しみにさよなら」「碧い瞳のエリス」など多数のヒット曲をリリースしてきた。

メンバー個々の活動が活発化したことにより、音楽性の違いが生まれ、1988年初秋に活動を休止。同年12月には、初のベストアルバム『I Love Youからはじめよう -安全地帯BEST-』をリリースした。

そこから2年間、メンバー5人はそれぞれ個々の活動に集中。ボーカルの玉置浩二はソロ活動に加え、俳優業でも活動を本格化させた。活動休止から2年、1990年初夏にバンドとしての活動再開させたが、その後1993年のシングル「ひとりぼっちのエール」を以て再び活動を休止。

2002年に9年ぶりとなるシングル「出逢い」を発売し、活動再開。その後2003年に3度目の活動休止。2010年にシングル「蒼いバラ」にて活動再開。以降、こんにちに至るまで、各メンバーソロ活動と並行して、バンドも定期的に活動してきた。

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