「GACKTの活動を《無期限休止》とさせて頂きます。苦渋の決断となりましたがこの方針は、医師、GACKT本人、海外側のエージェントと弊社の協議の上で決定しました」
9月8日、GACKT(48)の無期限活動休止が所属事務所から上記のように電撃発表された。その背景にはGACKTの体調に異変があったようで、現在体重はなんと10kgも落ちてしまっているという。
GACKTといえば、女優の二階堂ふみとW主演の映画『翔んで埼玉』の続編が発表されたばかり。こちらがどうなるのかにも注目が集まっている。
無期限活動休止 幼少からの病気が原因で

GACKTは現在、マレーシアの首都・クアラルンプールにある10億円以上の豪邸を本拠地にしており、仕事のあるときに日本に来るような生活を送っているのだが、今回の活動休止は体調不良が原因だという。
公式サイトには、GACKTの体調に異変があった経緯が以下のように説明されている。この発表によれば、発声を伴う仕事はしばらく出来ないようだ。
アーティストGACKTの⽇本エージェント事務所より
御報告申し上げます。
GACKTの活動を《無期限休止》とさせて頂きます。
苦渋の決断となりましたがこの⽅針は、
医師、GACKT本⼈、海外側のエージェントと弊社の協議の上で決定しました。
経緯としましては、
8⽉6⽇帰国後、
GACKTから「体調が悪い」と連絡を受けた後、
しばらくして容態が急変。
幼少から の神経系疾患がきっかけとなり、
⼀時は命にも関わる状態に陥りました。
体調が悪化した状況が数週間続きましたが、
体重は10kgほど落ちたものの現在の容態は安定しております。
しかし、重度の発声障害が併発し
現段階では声を発する仕事の続⾏は不可能と
医師からの判断がございました。
また主治医がいる海外に戻り、
持病及び発声障害に関する精密検査をした後、
活動再開に向けて治療に専念する予定です 。
今後の御報告は、
公式サイト、またはプレスリリースにてお知らせさせて頂きます。
何卒宜しくお願い致します。
株式会社グラブエンターテイメント
GACKT公式サイト
発表にもあるとおり、8月6日頃から体調を崩していたということで、確かに振り返ってみると、「ニコニコ生放送」(ニコ生)などの配信を8月半ばから休止していたようだ。YouTubeの更新は8月6日以降も多少あったが、撮りためてすでに編集してあったものだろう。
神経系疾患とは?てんかん?
GACKTが幼い頃から秒弱だったのはファンの間でも有名な話だが、その病名等は発表されていない。そのため、メディアでも様々な憶測を呼んでいるようだ。
一言に「神経系疾患」といってもチック症、てんかん、自閉症スペクトラム、ダウン症、パーキンソン病、筋ジストロフィーなどの筋疾患、睡眠障害など様々あるが、幼少期から患って現在も死の危険を感じさせるほど重篤化するものとなると、その病名は一体なんなのだろうか。
どうやらGACKTには過去より、てんかんの噂があったようだ。というのも、最近はどうだかわからないが、過去にはライブ中に叫んで倒れてしまうことがよくあったのだという。「声を出し切って後ろに倒れた」「急にふらふらして、曲が終わって最後に叫んで倒れて舞台が暗転した」などの書き込みはTwitterでも確認できる。
これが、「表現者」であるGACKTの、表現しきって倒れてしまっていたのか、あるいは噂されているようにてんかんを患っていて、その症状の一環として倒れてしまっていたのかは不明だ。
しかし気になるのが、神経系疾患から「発声障害を患っている」という点。てんかんだとすると、ここへのつながりが見えてこないのだ。
メディアでは、全身の筋力低下を伴う重症筋無力症で、嚥下(飲み込むこと)ができなくなり呼吸器系に支障が出ているのでは、という推測や、多発性硬化症(MS)などの可能性が指摘されているようだ。
マレーシアに移住した理由の1つにも、「背中が悪いので温かい地域に住むほうがいい」ということを挙げていたGACKT。体調が悪いのは、今に始まったことではないのかもしれない。
コロナを言い出せない可能性も?
またネットなどで噂されているのは、GACKTはかねてより「コロナはただの風邪」という旨の発言を繰り返していたために、実はコロナに感染して重症化しているが、それが言い出せなくなってしまっているのでは、という可能性だ。
それであれば肺炎から呼吸器系に支障が出て、発声に難が出ているのも合点がいく。しかし、公式に幼少からの疾患が原因と発表されている以上、あまり詮索するのも下世話だろう。
一部では、整形手術後のダウンタイムでは?という声も上がっているようだが、それであれば「10キロ減」であったり、「無期限活動休止」といった書き方はしないであろうと推測できる。
続編発表!翔んで埼玉はどうなる?
GACKTといえば気になるのは、先日「続編」が撮影されることが発表されたばかりの映画「翔んで埼玉」だ。2019年公開の「翔んで埼玉」は、埼玉県を徹底的にディスるコメディー映画。二階堂ふみとのダブル主演作で、GACKTは埼玉出身であることを隠して東京のエリート校に転校してくる麻実麗を演じた。
上田清司埼玉県知事(当時)が公認するほどの話題となり、興収37億6000万円の大ヒットを記録した。今年8月に続編の製作が発表され、同月下旬にクランクイン。GACKTは9月10日から撮影に参加する予定だった。
エージェント事務所によると、確定していたスケジュールはこの作品のみで、それだけ力を入れていたことがうかがえる。だが、活動休止の連絡を受け撮影も中断。SNSなどでは代役予想まで始まっているが、東映は「前作でGACKTさんが高校生を演じたというギャップもヒットの大きな要因の一つ。麻実役はGACKTさんしか考えられない」と強調し、“無期限スタンバイ”で復帰を待つ構えを見せた。
また、公開も2022年と幅を持たせていることから、「一日でも早く快方に向かっていくことを祈るだけです。復帰に合わせて再開できるよう準備は進めています」とした。