「変な家」は実話?実在する?
原作の「変な家」は、WEBメディア「オモコロ」、YouTubeの「雨穴」アカウントに第一章が公開され、のちに大反響を呼ぶことになりました。そして大好評の結果、第二章以降は書籍で続きが読めるとなったという異例の作品です。
そんな「変な家」ですが、実は実話なのではないか?とまことしやかに囁かれています。公式としてはフィクションということになっていますが、実在するのでは、と探したくなるのはファンの心理ですよね。
しかし、この話に出てくるような不思議な間取りは実在せず、検索してもひっかかるような物件や事件はないようです。やはりフィクションはフィクションのようですね。
小説や、コミカライズされた漫画を読んだ人たちも「あまりにもリアリティがある」「実話かと思った」と口々に感想をネットに書き込んでいましたから、実話と思わせる手が込んだ設定も、この作品のひとつの魅力でしょうね。
これから映画を観る予定の方もいらっしゃるでしょうから、本記事ではネタバレはなるべくしないようにしていますが、興味はあるけど怖いのは苦手…という方のためにアドバイスをすると、この作品はサスペンスホラーであるものの、お化け系の怖い話ではないようです。
実際に公式サイトに寄せられているキャスト陣からのコメントで、ヒロインを演じた川栄李奈が「ちなみにホラー映画ではないので、おばけが苦手な方も観られます!」としています。
映画はヒットするも原作者は複雑な胸中?
そんな「変な家」ですがこのたび、興行収入30億円突破を記念して、劇中に登場する「雨宮の家」「栗原の家」「第一の間取りの家」「第三の間取りの家」の4軒の内見(セット)写真が解禁となりました。
物語のきっかけとなった、窓がない子供部屋がある「第一の間取りの家」など、本作の主役といっても過言ではない“変な家”のセットの写真を見ることができます。
後半に登場する「第三の家」のセット内部は、その“変”度合を再現するために隅々までこだわって建てられていて、写真からも “何かが変”な雰囲気が伝わってくるほど。また、写真の中には一見普通に見えますが、映画を観た人にしかわからないゾクッとするセットもあるといいます。
話題沸騰中の同作ですが、一部ウェブメディアは、原作者である雨穴氏の映画への反応について取り上げています。というのも、雨穴氏は一貫して映画化に対して「我関せず」的な態度をとっているようす。
コミカライズされたことについては「漫画になりました」と繰り返しポストしているのですが、どうも映画化に対してはこのような宣伝もしていないようです。
雨穴の本「変な絵」が漫画になりました pic.twitter.com/cDhfqXzcIR
— 雨穴 (@uketsuHAKONIWA) March 17, 2024
また先日には公式Xで、「今『雨穴』という名前に関係して巻き起こってることに、私は興味もないし関係もないので心穏やかなものです。」という意味深投稿。これが映画化のことを指しているのか等は前後のポストから察することはできませんが、映画のことだという可能性もありますよね。
映画化が決まったときには嬉しそうなコメントも寄せていましたが、実際にできあがった作品を観てなにか思うところがあったのか、あるいは映画化に関して制作陣とのトラブルがあったのか、私たちには知り得ないいざこざがあったのかもしれませんよね。
ネット上では、実際に原作を読んだ上で映画を観た人からも、「この映画を作った方は、雨穴作品のじわじわくる怖さを理解していない」「内容は原作の良さを潰してた。不気味さよりも音で驚かすタイプのホラーだった」などといった不満の声も。
もちろん「面白かった」という声もありますが、賛否分かれているようですね。こういった状況も、原作者にとってはあまり気分の良いものではないのかもしれません。