異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」を、豊田監督が「青い春」以来16年ぶりに映画化されたと注目の映画の公開日が発表された。
映画「泣き虫しょったんの奇跡」は俳優・松田龍平が主演を務め公開日が9月7日に決定。それに併せて追加キャスト13名が発表となり本ポスターが解禁され話題となっている。
泣き虫しょったんの奇跡 完全版<サラリーマンから将棋のプロへ> (講談社文庫)
映画「泣き虫しょったんの奇跡」
映画「泣き虫しょったんの奇跡」は幼い頃から将棋一筋で生きてきたものの、年齢制限のために26歳でプロ棋士の夢を断たれた“しょったん”こと瀬川晶司と彼を支えた人々の濃密な人間ドラマが描かれている。
映画の主人公となるのは将棋を続けることが厳しい状態に追い込まれた”しょったん”こと瀬川晶司棋士。
掟に従い奨励会を退会せざるを得なかったが、アマチュア将棋界で再起奮闘、そしてプロ編入という偉業を成し遂げるというドラマチックなサクセスストーリーが今回初めて映画化。
大きな挫折の苦悩と絶望から再起を図る瀬川晶司を演じるのは、話題作への出演が絶えない俳優・松田龍平。
瀬川晶司の親友かつライバル・鈴木悠野役には、「君の名は。」では劇中の全音楽を担当し、声優としても活動するなど活躍の幅を広げているRADWIMPSの野田洋次郎。
その他の豪華キャストには、染谷将太、妻夫木聡、新井浩文ら豪華俳優陣が集結。
この度発表された13名の追加実力派キャストでは、晶司が淡い恋心を抱く喫茶店の店員・真理子を演じる上白石萌音。
奨励会を退会し会社員となった晶司の同僚・南咲子役には石橋静河。晶司の上司・山口を、豊田作品の常連でもある板尾創路。藤原竜也が会社員として働く傍ら再び将棋のプロを目指す“しょったん”のファンの一人として登場。
さらに大西信満、奥野瑛太、遠藤雄弥、山本亨、桂三度、三浦誠己、渡辺哲といった実力派キャストが顔をそろえるほか、中学時代の晶司を若手俳優の窪塚愛流、親友・悠野の中学時代を後藤奏祐人が担当する。
映画『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日より全国公開。
異色の棋士・瀬川晶司五段
瀬川晶司(せがわしょうじ)は1970年3月23日生まれ神奈川県横浜市出身の将棋棋士。サラリーマンから史上初めてプロ編入試験によってプロ入りを果たした人物。
小学校5年生の時クラスで流行していた際に担任の先生に褒められたことが将棋を始めたきっかけという異色の棋士・瀬川晶司五段。
大学3年の1999年、第53期全日本アマチュア名人戦で優勝しアマ名人となり、これにより出場した第9期銀河戦本戦では、プロを相手に7連勝する快進撃で、年齢制限ぎりぎりで四段昇段を果たした。
三段リーグの通算成績は72勝72敗の勝率5割。奨励会退会後退会後、1997年に神奈川大学第二法学部へ進学。
弁護士を目指し、昼はアルバイト、夜は司法試験の勉強という生活を送っていた。退会時に所持していた将棋の書籍や自身の棋譜を処分し、二度と将棋を指さないつもりだったが、将棋を伸び伸びと指す楽しさに気づきアマチュアに復帰。
大学3年の1999年、第53期全日本アマチュア名人戦で優勝しアマ名人となり、これによりプロの公式棋戦である第26期棋王戦への出場資格を得る。
その後プロを相手に7連勝する快進撃で、年齢制限ぎりぎりで四段昇段を果たした人物。