そのうえでフライデーは、これまでの織田裕二は主役しか演じて来なかったイメージゆえに、今回彼が明確に脇役に回ったことに驚きの声があがっているとした。実際、主演以外でドラマに出演するのは1993年の『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来、30年ぶりのことだというので、きわめて稀な事態であることは確かなようだ。
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あわせて、織田裕二が今回のオファーを受けた理由として、最近のトレンドを紹介。同プロダクション関係者の言葉を用いて、「テレビが世帯視聴率からスポンサーが重視する13~49歳の年代をターゲットにしたコア視聴率を重視するようになったことがあげられます」とした。
なんでも、俳優も若返りが進む傾向にあり、わざわざ高いギャラを払って大物俳優を起用することが少なくなっているという。“モノ言う俳優”として制作にも深く関わることで知られる織田裕二だが、大物俳優を起用するということは多大なギャラが発生するということ。
肝心の視聴率に繋がる若い世代への求心力がなければ、制作費やギャラとの釣り合いが取れないというわけだ。これまで本人の主役へのこだわりもあったが、トレンディドラマ全盛期に「視聴率男」としての実績を積んだだけに、出演料も高騰している織田裕二。
脇役でやすやすと手を出せるレベルでは無かったこともあり、制作側もなかなかオファーがしづらく、2000年代以降は出演作も数年に1本と露出度も限られていたようだ。