「ゼミの後輩を好きになった。うまくいくように応援してほしい」という女性には、満島は目を輝かせ「いいですね、恋とか。うまくいっても、いかなくても、人を好きになっているあなたが素敵です。きっと大丈夫」と声をかけ、会場には大きな拍手が生まれ、この日一番の盛り上がりをみせた。
二宮コメント「誰かの支えになれるように」
映画のタイトルとなっている「TANG タング」とは、映画に出てくるロボットの名前。妻（満島）に捨てられた、ゲーム三昧のダメ男・春日井健（二宮）と、記憶を無くした迷子のへっぽこロボット・タングが、人生の宝物を探す大冒険へ繰り出す感動の冒険ファンタジー作品となっている。
そのことにかけて、締めのあいさつとして、二宮からはこんな皮肉めいた言葉も飛び出た。二宮は、「『ドラえもん』って、ドラえもんは道具を出すだけで本当はのび太が主役なのに…っていつも思っていました。まさかその何十年後かに、主役は健（自分）なのにタイトルは『TANG』なんだ…って思うとは思ってなくて」と複雑な本音を明かし、会場を笑わせた。
「（主人公なのにタイトルにはなっていないけど、）そういうことを悔しがらずに誰かの支えになれるように、頑張ってください」と学生たちに呼びかけ、「映画ってその人の感情だったり気分だったり、時間のあるなしもあるのかもしれないけど、皆さんの人生の中の残る作品になればうれしいな、と思います」と締めくくった。
