今年7月14日にリリースされることが決定している、作詞家・松本隆の作詞活動50周年を記念したトリビュートアルバム「風街に連れてって!」にB’zが参加することがわかった。故・桑名正博さんのロックナンバー「セクシャルバイオレットNo.1」をカバーした。
アルバムの発売自体はすでに告知されており、これまでにもロックバンド・エレファントカシマシの宮本浩次(ひろじ)や三浦大知などが参加することが明らかにされていたが、ここに大物バンドB’zもさらに加わった。なお、B’zがカバー曲を発表するのは約16年ぶりとなる。
アルバムタイトルは「風街に連れてって!」
松本 隆(まつもと たかし、1949年7月16日 – )は、ロックバンド「はっぴいえんど」の元ドラマーで、現在は作詞家・ミュージシャンとして活動している。
作詞家としての才能は「はっぴぃえんど」在籍時代から発揮していたものの、歌謡曲の世界で本領を発揮し始めたのは「はっぴぃえんど」としての活動を終了させたあと。
太田裕美の大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」で世間の目にとまると、近藤真彦の「スニーカーぶる~す」、寺尾聰の「ルビーの指環」、C-C-Bの「Romanticが止まらない」など、数え切れないほどのヒット曲を世に送り出してきた。
そんな松本の作詞活動開始から今年で50年ということで、さまざまなプロジェクトが用意された。トリビュートアルバムの発売もその一環だ。
過去数ヶ月にわたって参加アーティストの数々が徐々に発表されてきたほか、タイトルが「風街に連れてって!」になったことが今月に入って発表された。
また、「最後の参加アーティストは誰だ!?」として、大トリにふさわしいビッグなアーティストを当てる企画がTwitterで開催されていたのだが、それも今月半ばをもって終了。この企画が終了したと同時に、その「最後の参加アーティスト」がついに発表された。それがB’zだったわけだ。
B’zの参戦で大盛り上がり
「最後の参加アーティストは誰だ!?Twitterプレゼント企画」が終了し、ついに明かされたB’zのトリビュートアルバム参戦。B’zは故・桑名正博さん(2012年没)の「セクシャルバイオレットNo.1」をカバーした。
これはアルバムのプロデューサーを務める亀田誠治氏が、プライベートでも親交のあるB’zに直接手紙でオファーしたことで決まったものだという。ギターの松本孝弘は、B’z結成前の20代前半に桑名さんのバックバンドに在籍し、「セクシャルバイオレットNo.1」を演奏していたとのことだ。松本は、
「 20代前半から数年間、僕は桑名さんのバンドでギターを弾かせて頂きました。勿論この曲は何度も演奏しました。改めてまたこの様なチャンスが巡ってきたのはきっと縁ですね。兄貴(桑名さん)もきっと天国で喜んでくれている事でしょう」
と、今は亡き桑名さんにも思いを寄せながらコメントしている。完成したB’z版の「セクシャルバイオレットNo.1」には、プロデューサー亀田氏によるゴージャスなアレンジが施されており、松本孝弘はアクセル全開でギターソロを演奏。ボーカル稲葉浩志はそのサウンドの上を縦横無尽にシャウトしており、従来の「セクシャルバイオレットNo.1」とはまた違った音色を楽しむことができる。
収録曲・ジャケット!宮本浩次・三浦大知・池田エライザ
B’zの参加および楽曲が追加発表されたことで、発売開始1ヶ月というこのタイミングで、ジャケット写真および参加アーティスト・収録曲が出そろった。
01. 夏色のおもいで / 吉岡聖恵
[作曲:財津和夫 / オリジナルアーティスト:チューリップ]
02. 君は天然色 / 川崎鷹也
[作曲:大瀧詠一 / オリジナルアーティスト:大滝詠一]
03. SWEET MEMORIES / 幾田りら
[作曲:大村雅朗 / オリジナルアーティスト:松田聖子]
04. SEPTEMBER / 宮本浩次
[作曲:林哲司 / オリジナルアーティスト:竹内まりや]
05. Woman“Wの悲劇”より / 池田エライザ
[作曲:呉田軽穂 / オリジナルアーティスト:薬師丸ひろ子]
06. セクシャルバイオレットNo.1 / B’z
[作曲:筒美京平 / オリジナルアーティスト:桑名正博]
07. スローなブギにしてくれ(I want you)/ GLIM SPANKY
[作曲:南佳孝 / オリジナルアーティスト:南佳孝]
08. キャンディ / 三浦大知
[作曲:原田真二 / オリジナルアーティスト:原田真二]
09. 風の谷のナウシカ / Daoko
[作曲:細野晴臣 / オリジナルアーティスト:安田成美]
10. ルビーの指環 / 横山剣(クレイジーケンバンド)
[作曲:寺尾聰 / オリジナルアーティスト:寺尾聰]
11. 風をあつめて / MAYU・manaka・アサヒ(Little Glee Monster)
[作曲:細野晴臣 / オリジナルアーティスト:はっぴいえんど]
半世紀を作詞家として生きてきた松本隆の歴史を、ぜひご覧あれ。