歌手のGACKTがライブ配信アプリの「17LIVE(イチナナ)」で行った配信での発言が、批判と注目を集めている。GACKTはリスナーに対し、「もうコロナよくないっすか?」などと投げかけた。
これに対し、一部からは「よく言った!」という声もあるが、大半の意見は批判的要素が強い。何よりも、影響力の強い人の口からそういった発言が出ることに対し、危機感をもつ人が多いようだ。
GACKTは先日にも、ペットへの扱いなどでネットを中心に炎上したばかり。GACKTの名前がネットニュースに出ていることに、「またか・・・」という声も聞こえてくる。
コロナもういい、ただの風邪!
問題となっているのは、今月14日に行われた配信での1シーンだ。配信内でGACKTは、日本のコロナ感染状況を訴えるリスナーの声を取り上げる中で、「日本は変異種、変異種みたいに言ってますけど、みなさん、ちょっともうコロナよくないっすか?」と発言した。
続けてGACKTはリスナーに対し、「あんまり神経質になることやめないですか?」と呼びかけ。
「コロナ、コロナって言ってますけどねえ、風邪ですよこれ、風邪。例年ね、風邪で亡くなる方もいっぱいいるわけですから」
と断言していた。さらに、現在コロナを扱っていない病院がガラガラで、潰れる病院も出てきているといい、「実際、僕の仲間とか病院を買いまくってますね。今、買いまくってます。つまり闇です、これ闇。本当にひどい話ですよ」と暴露する場面もあった。
コロナは陰謀論!ガクトの主張に非難
また、このコロナ禍はGACKTの視点からすると、「世界的な仕掛け」があるとのこと。そして、「誰が得してんのかって話なんですけどね」と切り出し、「どなたが儲かるんでしょ? 考えてみてください。どの国が今儲かってるんでしょうか」と投げかける場面もあった。
「ちなみにこのね、10年間ずっと赤字だったアメリカを支えるファイザー製薬は今年3兆円の黒字化に成功しました、と。闇深いですね」と苦笑いしていた。
確かに、新型コロナウイルスの存在が認知され始めた頃には、陰謀論という説もかなり飛び交っていた。中国を出し抜きたいアメリカが放ったものであるという説や、パンデミックは各国の政府とメディアと政府が仕組んだもの、黒幕が人類を淘汰しようとしている、人口削減が目的、といった説までまことしやかに囁かれるようになったものだ。
しかし、日本の芸能人ではコロナ陰謀説に荷担する人があまりいなかったのも事実。そんななかでGACKTが、これまでネットで散々話題になってきた〝陰謀論〟を、あたかも自分だけが知っている情報かのように真顔で話したのには驚きを隠せない。
この一連の発言に、ネットからは「それインドにも言える?」「陰謀論支持者?」「入院待ちで苦しんでる人に同じこと言えるんだろうか?」という疑問や批判の声が集まっていた。
人気芸能人であるGACKTの発信だからこそ、その影響力を心配する声も多く集まることに。実際、SNS上ではGACKTの発言を受け、『よく言ってくれた!』『有名人も声を上げ始めた』などのポジティブな声も見られた。
動画のアーカイブは公式には残っていないものの、ユーチューブやツイッターなどで動画が転載され、アクセスが伸び続けている。賛否両論ではあるが、批判的な見方が多いのは事実。当然だが、最前線で戦う医療従事者もいる中、GACKTの発言に疑問を抱いた人が多かったようだ。
度重なる炎上の狙いは新たなビジネス?
「格付けチェック」などのおかげで一流芸能人、人気芸能人というイメージが板に付いているGACKTだが、その一方で、言動などはたびたび批判され、炎上することが多い。
先日には、飼っていた愛犬を人に譲渡したことで、「最後まで飼えないならそもそも飼わないで」「ペットに愛がないのか」といった批判の声が多く集まったことも記憶に新しい。
その後、バッシングが集まったことに対し「売られた喧嘩は買いますよ」と発言しながらInstagramを非公開にした、ダイレクトメッセージを受け取れないようにした、といったことも、「言行不一致」として反感を食らうこととなった。
どんなに失敗を繰り返してもブレない男、GACKT。これらの炎上などもすべて、もしかして金儲けのためにやっているのでは?と思うと、納得がいくような気もする。たとえばYouTubeなどは、炎上しようが否定的なコメントが多かろうが、視聴されれば投稿者の懐は温かくなる。
今回の「陰謀論」にまつわる持論を展開した背景にも、GACKTのニュービジネスへの展望が関わっているのでは?という見方もある。コロナ患者を受け入れない病院はどんどんつぶれている、と語ったGACKTだが、その一方で、美容整形業界はぐんぐんと調子をのばしているのが現実だ。マスクをしていることや、リモートワークが多くなったことで、整形手術後のダウンタイムが一気に楽になったためだろう。
「今度は医療業界に手を伸ばそうとしているのではないか。最近のGACKTは、本業の音楽やタレント業より〝怪しい金儲け〟にご執心です。仮想通貨スピンドルが最たる例で、昨年末もプロデュースブランドがパクリ問題を起こしたばかり。今度は美容整形の医院を舞台に、何か企んでいるのかもしれません」
上記のように語るのは、ある芸能記者だ。信憑性のほどは確かではないが、これまでにも怪しいビジネスに手を出して失敗した数は片手に収まらないほどだ。失敗したら取り返しがつかないことになる恐れのある「医療業界」という分野には、手を出さないのが吉と思われるが・・・。