2018年7月にサッカー日本代表の柴崎岳との結婚を発表し、夫の住むスペインに生活拠点を移したことを報告していた女優・真野恵里菜(27)が涙ながらに会見を開いた。
12月7日に行われた自身が主演をつとめると話題となっていた映画「青の帰り道」(藤井道人監督)の初日舞台あいさつに参加。
東京都内で行われた初日舞台あいさつでは、2016年に一度撮影中止にまで追いやられてしまった事件を思い出したのか、
「作品を作る大変さを痛感しました。主演だから絶対作りたいという思いがあったし、やりきった感があります」
と感極まって涙が止まらない状態となってしまった。
映画「青の帰り道」
真野恵里菜が主演をつとめると話題だった映画「青の帰り道」。監督は伊坂幸太郎氏の小説作品を実写化した映画「オー!ファーザー」を手がけた藤井道人監督。
2016年8月に出演していた俳優の一人だった高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕。それに伴い撮影中止となっていた。
その後、高畑裕太の代役として戸塚純貴を迎え2017年8月に再撮影。スタッフ・キャスト達の思いがこもった作品を完成させた。
あらすじ
舞台は群馬県前橋市。地元の高校に通う仲良しグループの男女が卒業後バラバラの路えと進むこととなる。主人公の歌手を目指すカナ(真野恵里菜)と家族との関係に悩むキリ(清水くるみ)は一緒に上京しルームシェア。
一方、カナの曲を作り続けていたタツオ(森永悠希)は大学受験に失敗してニート状態。逆に一発で東京の大学へ進学したユウキ(冨田佳輔)。
漠然と「デカイことをやる」という乱暴な目標を掲げるリョウ(横浜流星)。地元で授かり婚をしたコウタ(戸塚純貴)&マリコ(秋月三佳)。
7人の様々な苦悩や葛藤する人生がリアルに描かれている。
作品への思い
2016年8月、世間の話題をさらうこととなった高畑裕太の引き起こした強姦致傷事件により、撮影中止を余儀なくされた映画「青の帰り道」。
あれから約2年がすぎ、スタッフ・キャストが交わした「絶対に撮り直す」という約束実現した。藤井道人監督は、
「報道があったときから、家から出られなくなったんです。8月23日から9月1日まで、一歩も外に出なかった。テレビを見ることも嫌でした」
と語っているが、実はその時に絶対に公開できないとわかっている映画「青の帰り道」の映像を編集していたという。藤井道人監督と苦楽を共にした伊藤主税プロデューサーは、
「事件が起こり中止が決まったその日に、藤井監督と2人で話しました。『この映画は、夏じゃないと撮れない。来年、絶対に撮り直そう』。そう約束しました」
代役を含むキャスト・スタッフの再手配や予算、各所への信用の問題など解決する問題が多くあったが、「絶対に撮り直そう」という強い気持ちで映画「青の帰り道」を完成させたと語っている。
主演を務める女優・真野恵里菜
12月7日に都内で行われた映画「青の帰り道」の初日舞台挨拶にスタッフ・キャストらと出演した主演を務める女優・真野恵里菜。
現在は夫であるサッカー日本代表・柴崎岳の住むスペインに生活拠点を移している。今回の映画の完成には、
「作品を作る大変さを痛感しました。主演だから絶対作りたいという思いがあったし、やりきった感があります」
と涙。ハロプロでアイドル時代を得て女優として活躍する現在までCMや数々の映画・ドラマに出演した彼女も今回の作品には思い入れが強くなっているようだ。
どのような作品になっているのか注目したい。