強制退去？急転直下の帰国へ
ガーシーは著名人の私生活を暴く「暴露系ユーチューバー」として注目を集めてきた。逮捕状の容疑は昨年2～8月、YouTubeで芸能人ら3人を脅したほか、うち1人の事業活動を妨害し、撤退するよう強要した疑いだ。
昨年7月の参院選比例代表で旧NHK党から初当選したが1度も登院せず、今年3月15日の参院本会議で除名されたガーシー。翌16日には警視庁捜査2課が暴力行為法違反（常習的脅迫）や名誉毀損（きそん）などの疑いで逮捕状を取得していた。
旅券（パスポート）は4月にはすでに失効し、国際刑事警察機構（ICPO）を通じて、4月13日付で国際手配もされていた。捜査関係者によると、警察庁と警視庁は5月下旬に約1週間、捜査員をガーシーの滞在先であるUAEに派遣し、早期帰国を働きかけたという。
帰国は急転直下で、捜査関係者によると、日本の警察当局がガーシー容疑者が日本に向かっていると聞いたのは4日当日の朝だったという。なお、日本の捜査員は1人も帰国便に同乗していないとのことだ。
捜査関係者は「ガーシー容疑者が自発的に帰国の途に就いたのではない。UAEで国外退去処分となり、現地当局に拘束されて飛行機に乗せられた…との情報がある」としている。
ガーシー容疑者は逮捕状が出て以降も自身のSNSなどは更新していた。2日にはツイッターに「許さんねん」とコメントを添えて動画を投稿。「絶対おまえは許さんからな！おまえの個人情報だけはどんなことしても集めたるからな、おまえ」と猛烈な剣幕でまくしたてていた。
ガーシー容疑者の人物像
ガーシーが暴露系YouTuberになるまでには、どのような経緯があったのだろうか。2022年に発行した本人の著書「死なばもろとも」によると、関西出身のガーシーは大阪のバーで知り合った有名お笑い芸人に誘われ、約30年前に上京したという。
その後は東京都内の繁華街でバーを経営し、芸能人らとの人脈を築き上げた。アパレルブランドも立ち上げ、多くの芸能人を起用するなど関係を深めていった。
