4月24日夜、『金スマ波瀾万丈特別放送 YOSHIKI 衝撃の半生で知った、生きる意味』(TBS系)が放送された。
この番組は、2018年3月の放送を再編集した2時間のスペシャル版。世界的アーティストであるX JAPANのYOSHIKIの、知られざる壮絶な過去がテーマとなっている。
父の自殺、ギタリストHIDEの死など、今のきらびやかな姿からは想像もつかない過去の苦悩に、ネット上では多くの声が寄せられている。
また番組内では、コロナ渦中の米ロサンゼルスにいるYOSHIKIからのメッセージも届いた。
父の自殺、メンバーHIDEとTAIJIの死、原因は?
父が34歳という若さで命を絶ったとき、YOSHIKIはまだ10歳という幼さだった。自殺の理由は明かされていないという。突然の父の死に影響を受け、過去にはYOSHIKI本人も
俺は34歳で死ぬ
という発言を繰り返すほど、精神に深いダメージを負ったようだ。
その後ロックバンドX JAPAN(デビュー当時はX)として活動し、人気を集め、一世を風靡。すべてが順風満帆のように思われた。
[adsense]しかしボーカルTOSHI(現在はToshI名義で活動)の洗脳騒動による脱退とX JAPANの解散という事件が起きた。その後、再結成を目指したタイミングでのギタリストHIDEの不可解な死。これらのことで、YOSHIKIは精神的に落ち込んでしまったという。
過去にメンバーとして活動していたベースのTAIJIも、飛行機内で暴行事件を起こしたとして逮捕され、拘束中に自殺を図ったのち亡くなったとされている。
このように幼い頃から親しい人の突然の死を経験してきたYOSHIKIは、
すべて自分のせいなのでは?
と自らを責めるようになる。中でもメンバーHIDEの死に対しては「金スマ」の番組内で、
自分がエックスに誘わなければ死んでいなかったのではないか
とその悲痛な思いを口にし、ファンの涙を誘った。
仲間の死を無駄にはしない!YOSHIKIの「生きる意味」
「金スマ」の中でYOSHIKIは、HIDEについて語る中で早々に涙を見せた。また亡くなった元メンバー2人のことを思いやり、
HIDEとTAIJIの夢は僕の夢でもある。海外はまだ少し扉を開いただけ
と、海外での自身の活躍に満足せず、さらに挑戦し飛躍していくことに前向きな姿勢を見せた。
親しい人たちを失ってきた心の痛みをも原動力に突き進み、ひたむきに音楽に、そして「生きる意味」に向き合ってきたYOSHIKIの半生にネット上では、 「自分も生きなくては」「辛いことはいつか終わる!」と、共感と感動の声が相次いだ。
新型コロナ対策への寄付は2,000万超!?YOSHIKIの思い
日本で緊急事態宣言が出るかなり前から、コロナ対策の大切さを自身のSNSなどで呼びかけてきたYOSHIKI。
そして日本での医療崩壊を憂慮し、国立国際医療研究センターに対して1,000万円の募金に踏み切った。
[adsense]先月にも、グラミー賞主催団体による「COVID-19救済基金」に、10万ドル(約1,000万円)を寄付している。
その上で、YOSHIKIは今後もチャリティを続けていくと宣言している。その裏には、今まで失ってきた大切な家族や仲間たちの存在がある。
僕はズタズタな人生を生きてきた。でも前を向いている。僕が生きている間は、皆さんの力になれるように
と、自分なりの「生きる意味」に真摯に向き合っているYOSHIKI。
「おうち時間」を過ごしている人たちのためにもと、このたび公式ブログを開設して英会話講座を開いている。
「やまない雨はない」という彼の強いメッセージは、新型コロナの影響に苦しむ人々の背中を押してくれることだろう。