田中みな実レギュラー2番組降板で女優専念に周囲は困惑・不満

フリーアナウンサーの田中みな実が現在レギュラーで抱えている4番組のうち、2番組をこの度「卒業」することがわかった。

卒業自体は円満なようなのだが、どうやらその裏には、田中が本格的に女優活動に力を入れたいという思惑があるという。

田中本人は「恋愛ドラマのヒロインをやりたい」「大河にでたい」など希望を口にしているというが、周囲の人間は辟易としているという話もでている。

TBSレギュラー番組降板へ

田中みな実が3月末で卒業することが決まっているのが、「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」と「有吉ジャポンII ジロジロ有吉」、いずれもTBS系の番組だ。

田中は2009年、名門・青山学院大学を卒業後にTBSテレビに入社。同年4月にアナウンサーデビューを果たし、同年に映画で声優デビューも果たした。

その後も色々な番組に出演してきたが、2014年に自身のブログにおいて、同年9月末をもってTBSを退社することを発表。フリーアナウンサーへと転身した。

引き続きTBSとの関係性は芳しく、先述の「有吉ジャポン」「ジョブチューン」など、TBS系列の番組との縁は絶えなかった。

そんな古巣のTBS系列のレギュラー番組を2件卒業することを発表した田中。

「ジョブチューン」は山本里菜TBSアナウンサー、「ジロジロ有吉」は近藤夏子TBSアナウンサーが後任として進行を務めることが決定した。

3月で番組を卒業する田中は、名残惜しそうに以下のようにコメント。

「それぞれ8年以上やらせていただきました。この間の『ジョブチューン』の収録で、改めてセットを見回したら所々年季が入っていて。それだけ年次を重ねてきたんだなと実感しました(笑)。『ジロジロ有吉』は『サンデー・ジャポン』のスタッフが主に携わっていて、スタッフとの絶対的な信頼関係の中で、大変心地好く仕事をすることができました」

と、卒業はするものの、いたって円満であることも伝わってくる。これまでの思い出をしみじみと振り返ったのだった。

女優が多数在籍の事務所に移籍

そんなに愛着のあるレギュラー番組を降板するということで、その思惑には何があるのかというと、女優活動に本格的に力を入れたいともくろんでいるようだ。

3月に終了する『グッとラック!』(TBS系)の後継番組である『ラヴィット!』についても、田中にMCの座が打診されていたようだが、田中はこれを断ったという。

新しいレギュラー番組も取らず、背水の陣で女優業に挑む覚悟の表れだろうか。

フリーアナウンサーでありながら、これまでもアナウンサーという枠を超えて活動してきただけに、その野望も高まってきているのだろう。

昨年4月に放送された、歌手・浜崎あゆみとその恋人のストーリーを描いたドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)での秘書役を演じたことも大きく影響している。

ヒロイン浜崎あゆみへの嫉妬に狂い、ストーカーのように執拗に追い詰める姿は、“怪演”、“怖演”と大きな話題となった。

このドラマで手応えを感じ、本格的に女優業に目覚めた可能性は大いにあるだろう。

昨年8月には、フリーアナウンサーに転身後に6年間にわたって在籍していた事務所「テイクオフ」を退所し、女優・広末涼子や戸田恵梨香などが在籍する事務所「フラーム」へと移籍したという経緯もある。

移籍後は、ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)や『ノースライト』(NHK系)に出演する等、順風満帆。しかし、野望はそれではおさまらないようだ。

ドラマでヒロインをやりたい!

「東スポ」が報じるところによれば、田中は周囲に対して、“恋愛ドラマのヒロインとか正統派な役をやりたい”と漏らしているという。

あわせて、大河ドラマやNHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)などでの、いわゆる正統派な役どころへの抜擢も待ちわびているようだ。

というのも、田中がこれまで演じてきた役は、主人公への嫉妬に狂う女性や、セクシーな女泥棒など、言ってしまえば“イロモノ”の役が多かった。

TOKIO・長瀬智也主演のTBS系金曜ドラマ『俺の家の話』でも、“農作業服”に身を包む謎の女性・望月ちはるを演じ、第6話(26日放送)にゲスト出演することが発表されたばかりだ。

ただ、田中も芝居の経験を重ねるうちに、ヒロインに憧れを抱くようになってきたようだ。事務所のスタッフにも、今後はそういった正統派の役ができないかと相談しているという。

先述のように古巣TBSとの関係が良好なのは事実で、それゆえにTBS系ドラマへの出演も叶っているのは事実だが、一方で、“もっとドラマに出たいから、古巣の番組を切り捨てようとしているのでは?”と不満の声をあげるTBS関係者も全くいないわけではないようだ。

賢い田中のことだ。一部からはそういった反応を受けることくらいは折り込み済みだろう。それを承知の上で、女優業へ本格的に挑んでいきたいといった意思の表れに思われる。