大島優子と板野友美のインスタに批判殺到!現在は削除の内容とは

元AKB48で「神7」とも呼ばれる超人気メンバーだった大島優子と板野友美が、インスタグラムを更新。

その内容に対して、海外から多くの注意コメントが届き、2人はただちに投稿内容を変更したという。

2人の投稿内容とは、先月25日、米ミネソタ州で無抵抗の黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられるなどして死亡した事件に対しての講義に賛同したものだった。

投稿の背景はあの事件

米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に拘束された際に首を圧迫され死亡した事件。被害男性は、レストラン警備員としての勤務歴があったジョージ・フロイドさん。

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拘束の様子は動画に撮影されていた。フロイドさんはうめき声を上げ、「息ができない」と白人警官に繰り返し訴えていた。

この事件は動画で注目され、これを受け、警察官4人が懲戒免職となったが、騒ぎはそれだけでは収まらず、アメリカ全土に広がる抗議デモを引き起こした。

デモ参加者は、人種差別を背景とする暴力と抗議の繰り返しで長年何も変わらない社会の変化を求めている。

ますます混迷の度合いを深めるアメリカの人種差別抗議行動。大島優子と板野友美のインスタグラム投稿も、この事件にまつわるものだった。

大島は6月2日の17時頃、そして板野は6月3日の午前0時過ぎ、それぞれインスタグラムに真っ黒な画像を投稿。

板野は画像の中央にハートを描き、「私たちはこの世を愛でいっぱいにするために生まれてきた」とのメッセージを日本語と英語の両方で付けている。

なぜ批判が?

これらの投稿には2万件以上のいいねが付いているが、その一方で英文による注意を促すコメントも多数書き込まれてた。

二人の投稿の何が問題だったのかというと、理由は以下の通り。

抗議行動に賛同するため真っ黒な画像を投稿する動きは世界全体に広まり、大島と板野の二人も、そうした運動に賛同してこの投稿をしたと見られる。

だが二人は最初の投稿時に、『#blacklivesmatter』(黒人の命は大切)というハッシュタグを付けた。

これは2013年から長年使われており、黒人に対する差別や暴力へ反対の意を表明するもの。

一見今回のケースで使うにあたっても問題がないように思われるが、批判を受ける理由となったのはこのハッシュタグだった。

海外セレブやアーティストも「#blacklivesmatter」をつけて黒い画像を投稿する啓発活動を行っていたが、現在はそのハッシュタグを取りやめているケースが多い。

理由は、インスタグラムなどのSNSに膨大な投稿があったため、人権活動家らからの重要なメッセージが埋もれかねないという懸念からだ。

同ハッシュタグは現在は、黒人の生命や権利が侵害されている現場を報告するためのツールという使い方に変わってきているという。

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その一方、今回の抗議行動に賛同を示したい場合には、他のハッシュタグが考案された。

米ミネソタ州で白人警官により黒人男性が殺害された6月2日火曜日を忘れないようにとの趣旨で、代わりに「#blackouttuesday」というハッシュタグを用いることが、今回の抗議活動においては推奨されている。

そのため大島や板野に対しても、《#blackouttuesdayに変えてほしい》との批判・注意・要望のコメントが多数寄せられたという形だ。

2人はそれらの声を受け、すぐにハッシュタグを変更。2人の理解と素早い対応に現在も、賛意や感謝を示す英文のコメントが続々と寄せられている。

アメリカ留学の影響も?

大島優子といえば過去に、芸能活動を休止し、アメリカに1年間語学留学に行ったことでも話題となった。

先日アメリカ留学を振り返ったインスタ投稿をした大島優子は、今回の事件のことを意識してかせずしてか、以下のようにコメント。

「人と比べられたり、自分自身でも人と比べてしまったり 10代,20代前半はその繰り返しにジレンマを感じながらもがいて 徐々にその考えが消えていった20代後半」

「尊重することや、認めることができたら もっともっと人や自分を批判するよりも楽で豊かになることを知りました」

とAKBの最前線で活躍した当時から卒業後の胸の内を明かし、

「別の進む道があるんじゃないかと模索しながら多種多様な人種や文化に触れ学び、まだ凝り固まっていた自分の中の概念が薄れていく日々でした 柔軟に力強く。そうか、生きていく上で大切なことはこれなんだ、と感じました」

と自身の心境に変化があったことをつづった。今回の抗議活動に賛同した背景には、自身の留学で得た感覚が影響していたのかもしれない。

芸能界からもコメント続々

この人種差別にまつわる事件に関しては、コメントを発表する芸能人も多く見受けられた。

アメリカ生まれで歌手の宇多田ヒカルは、この悲しい事件が「(人々が人種差別問題について)もっと知ろうとする機会になるといいな」と、思いをつづった。

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「日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい」

と、事件を発端に広がった抗議デモに自身のツイッターで言及。

「アメリカの、黒人に対する差別というのは、単に人が別の人種の人を見てなにか差別的な感覚を抱くっていうような人種差別の話ではなくて、国家・社会の仕組みの根深い問題」

とその問題を指摘し、人々がアメリカの歴史について学ぶ機会となることを願ってしめくくった。

タレントの鈴木紗理奈は、一連の動画を見て息子とともに号泣したと、親子でニュースにショックを受けたことを明かした。

「わたしたち日本人には少し馴染みがないかもしれない人種差別問題。でも、こんなに世界が近くなった今、世界中の人と繋がれる今、わたしたちも知るべきだと思います」

「そして、アジア人でもあるわたし達の問題でもあるかもしれません。わたしは、いかなる差別もあってはならないと思っています」

と、その悲痛な思いと差別問題への問題意識をつづった。