環境大臣に就任してからというもの、「進次郎構文」と揶揄される中身のない発言や、ポエムのような発言などで非難の対象となっている小泉進次郎議員。
4月29日の国会では、立憲民主党の蓮舫議員からガツンと言われてしまい、話題となった。
それとは裏腹に、衆院予算委員会では日本共産党の志位和夫議員による民意に沿った質疑に、ネット上でも賞賛の声が集まった。
蓮舫氏も呆然のキャンペーンとは?
29日に開かれたのは、新型コロナウイルス対策などに関連する補正予算案を審議する参院予算員会。
コロナ禍収束後に向けた観光促進対策である「Go Toキャンペーン」に約1.7兆円が組み込まれていることに対し、蓮舫議員が噛みついた形となった。
本キャンペーンは、国内旅行の半額補助クーポン、飲食店の最大1,000ポイントなどを内容としているが、問題はその巨額の予算。マスクや消毒液などの医療体制整備の予算である約6,700億円と比べると、その予算規模の異様さが際立つ。
各担当大臣に順に質疑をしていった蓮舫議員。環境大臣の小泉進次郎氏には、「“ワーケーション”って何ですか?国立公園満喫プロジェクトってなんですか?」と質問。
これに対し小泉環境大臣は説明を続けたが、その内容は的を射ておらず、蓮舫氏の理解は得られなかったようだ。
「この予算は今じゃない!今は医療従事者や事業主に、支援が届かない人たちに振り分けるのが政治決断」
と蓮舫氏に叱責されてしまい、小泉大臣はしどろもどろになってしまったとのことだ。
コロナ禍の収束がいつになるかもわからない内から、収束後に巨額の予算を割いていることに、懐疑的だった国民も多かったよう。
ネット上では「これは正論」という意見が多く見られた。
批判集まる小泉進次郎議員、過去の迷言の数々
小泉進次郎大臣の発言が取り沙汰されるのは今に始まったことではない。環境大臣に就任してからというもの、その「迷言」の数々を挙げたらきりがないほどだ。例えば、
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」
「この(環境)問題をいかにクールに解決するか、ハッピーにセクシーに」
などの要領を得ない発言や、はたまた「東日本大震災の被災地の風評被害にどう取り組んでいくか?」という記者からの質問に対し
「福島ではのどぐろが取れて、私はのどぐろが好きで・・・」
と回答し、記者からも「のどぐろの話をしているわけではない」とバッサリ返されてしまった逸話などが挙げられる。
そのほかにも、
・質問に対して沈黙
・同じことを繰り返し発言
・「ゴミ袋にイラストを描いてごみ収集業者を元気づけよう」という環境大臣のものとは思えない提案
などを背景に、国民からの小泉進次郎氏への信頼も、徐々に失われてきているようにも見受けられる。
明暗分かれた予算委員会、賞賛が集まったのはあの議員
またも非難が集まってしまった小泉環境大臣に対し、賞賛の声が集まったのが日本共産党の志位和夫議員。Twitterでも #志井さん がトレンド入りしたほどだ。
志位氏は自身のTwitterで
「27年にわたり質疑に立ってきたが、今回ほど緊張と重圧のもとで質問したことはない」
と振り返り、コロナ禍の中での予算委員会がいつにもまして緊迫した様子だったことを示唆した。
質疑の中で志位氏は前述の「Go To キャンペーン」に触れたほか、コロナ患者を受け入れたことで減収した病院の例などを挙げた。
そのほかにも、今現在自粛を強いられている「文化・スポーツ・芸術」従事者の声なども紹介。
具体的な数字を用いた論理的な説明や、民意に沿った発言に、他の議員たちからも拍手が上がった。