いつ9秒台がでるのかと注目が集まっていた陸上男子100メートル。東洋大学4年生の桐生祥秀選手(21)が、福井市で行われた大学生の大会に出場し日本選手初の9秒台となる9秒98の日本新記録を叩き出した。
これまでの日本記録は、1998年に伊東浩司選手が出した10秒00で東洋大学4年生の桐生祥秀選手は日本記録を0秒02更新。
大会では、現在21歳の桐生祥秀選手が好スタートし中盤から終盤にかけても伸びのある走りを見せた。
1.8メートル追い風という条件の中、日本選手で初めての9秒台となる9秒98の日本新記録をマークし、大会新記録で3連覇を果たした。
9秒台を叩き出した試合
東洋大学4年生の桐生祥秀選手は9日に福井市の福井運動公園陸上競技場で開催された日本学生対校選手権の男子100メートル決勝に出場。
決勝では好スタートを切ったあと中盤から終盤にかけても伸びのある走りを見せ日本選手初の9秒98の日本新記録をマークした。
力強く大きなストライドとスタートから中盤にかけての爆発的な加速力が持ち味の東洋大学4年生21歳となった桐生祥秀選手は、高校3年生の時広島市で開かれた大会で日本記録に100分の1秒と迫る10秒01をマークし注目を集めた。
東洋大学4年生の桐生祥秀選手
高校3年生の時広島市で開かれた大会で日本記録に100分の1秒と迫る10秒01をマークして一躍、脚光を浴びた桐生祥秀選手。
去年6月に行われた大会で、3年ぶりに自己ベストに並ぶ10秒01をマークし日本選手初の9秒台への期待が集まっていた。
小学生時代はサッカーをしており、ゴールキーパーで彦根市選抜チーム所属。彦根市立南中学校への進学を機に陸上を開始。
3年時の全日中では200m決勝で中学歴代6位の記録となる21秒61をマークしたが、中学時代は腰痛や左ハムストリングスの肉離れに悩まされた。
桐生祥秀選手のスパイク
出典:アシックス、桐生祥秀に陸上短距離用スパイクシューズ提供
桐生祥秀選手の使用しているスパイクは、足裏全体で接地したいという桐生祥秀選手からの要望に販売元アシックスが答えより改善された特別モデルとなっている。
軽量化に成功したことにより120グラムと非常に軽く、可能性を秘めたホワイトをベースに頂点をイメージしたゴールドのラインが入っている。
軽量でバネのような性質を持つ「HL-0(エイチエルゼロ) メッシュ」を採用し、縫製箇所を極力減らすことで高いフィット性を発現させている。
現在は販売されていないようだ。レプリカモデルなど販売を待ちたい。