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横綱・鶴竜3場所連続休場を発表 休場理由は?引退勧告の可能性も

大相撲の横綱・鶴竜(かくりゅう)=本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身、陸奥部屋=が、11月場所(8日初日、両国国技館)を休場することが分かった。

同日の稽古後、師匠の陸奥親方(元大関霧島)に休場する意思を伝えたという。7月、9月の秋場所を右肘の負傷で全休した鶴竜は、3場所連続休場となる。

度重なる怪我や休場・途中休場に、横綱審議委員会からは引退勧告をしたほうがいいのではという話も出ているとされている。

この状態では出られない!理由は腰痛

出典:サンスポ

腰痛のために調整が大幅に遅れていた鶴竜。今場所に向けて調整をしていたが、けいこで追い込みすぎたのか、持病の腰痛が悪化したという。5日、報道陣の電話取材に応じた。

「腰の状態があまりよろしくない。相撲を取る状況には、まだ…。出たらちゃんと結果を残さないといけない。この状態で出てもしょうがない」

と述べたという。今はまわしを巻くだけでも痛いほどの状態だということだ。

「ちょっと(患部が)良くなってくると調子のっちゃって『よっしゃ、せっかくよくなってきたから体戻さないと』と思い、負荷をかけすぎてこうなってしまった」

と、追い込まなければならない一方で体をいたわらなければならない、調整の難しさを語った。

今回で18度目の休場に

現在は骨がずれることによって痛みが生じているという。一度ずれが生じるとまた治すまでに時間がかかり、体を作ることもままならないということだ。

鶴竜の休場は3場所連続で通算18度目になる。昨年7月の名古屋場所で6度目の優勝を遂げてからは、今年3月の春場所しか皆勤していない。

師匠の陸奥親方(元大関霧島)は、

「あまり稽古ができていなかったので心配していた。本人が一番つらいと思う」

と話したという。

調整は開始したものの本格的な相撲の稽古は再開できず、5日に師匠と話し合って休場を決めたという鶴竜。

「やっぱり応援してくれる人たちがいるから。ファンの気持ちに応えたい。とにかくベストの状態にして、次の場所に間に合わせられるようにやっていきたい」

と言い、来年1月の初場所で再起を目指す姿勢を見せているという。

進退をかけた次場所

先述のとおり、皆勤できたのは今年1年間では3月の初場所だけという鶴竜。横綱審議委員会では、「引退勧告などの決議をくだすべきでは」という意見も出ているという。

陸奥親方は弟子を慮りながら、

「(横綱審議委員会で)言われるのは、もう仕方の無いこと。先場所も『引退を懸けるくらい』といったんだけどね。それは本人も思ってることでは」

「これ以上休めないと思う。負けたからまた休むとか、それはもう無理なことだから、それぐらい本人は『次は』と思って覚悟してると思います」

と、背水の陣である鶴竜の気持ちを代弁した。

原点である井筒部屋は取り壊しに・・・

かつて鶴竜が所属した東京・墨田区の旧井筒部屋の建物が取り壊されることも判明している。

先代師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は令和元年9月に急逝。その後鶴竜は、現在の陸奥部屋へと転籍した。

先日は1人で旧部屋を訪れ、16歳で母国モンゴルから来日して住んだ部屋との別れも済ませた。

報道陣の取材に答えた際には、

「寂しい限り。そこに座っていれば涙も出てくるんじゃないですか。自分の家みたいなものですから」

と感慨にふけったという。流した汗と涙が染み込んだ土俵を失うが、先代師匠の教えはその身に残る。持病の腰痛という逆境にあって、

「(先代師匠ならば)こう言っただろうな、と思うことはある。数え切れないくらい。思い出せば思い出すほど…」

大相撲人生の原点を思い出し、再起への糧とする。