歌舞伎俳優の中村芝翫(なかむら しかん)に、4年ぶりの不倫報道だ。昨年11月26日から、京都の高級ホテルで23歳年下の美女と3連泊したという。
さらに事を悪くするのが、旅行中の11月28日は妻・三田寛子との結婚記念日でもあったということだ。
中村の不倫報道ははじめてのことではない。2016年の秋には京都の人気芸妓と不倫している旨が報道された。
中村芝翫はモテモテ!
芝翫は「橋之助」時代だった2016年9月、京都の人気芸妓との関係を「週刊文春」で報じられており、このたび4年ぶり2度目の不倫報道となった。
関係者はスポニチ本紙の取材に対して、中村の交友関係を以下のように語ったという。
「この4年の間、水面下では有名女優との噂もあった。それぐらい芝翫さんは華やかな交流がある」
また別の関係者からも、中村が女性から人気であることを示唆する証言を得られたという。いわく、
「芝翫さんは相手の話をよく聞いて絶妙な相づちで気持ちよくさせる。お酒も強くて、歌舞伎のことに限らず話も面白い。舞台の上演中でも連絡してくるほどマメで、女性によくモテる」
とのことだ。
不倫相手とは十数年の付き合い
今回の不倫相手として報じられているのは、23歳年下の美女で、女優のアンジェリーナ・ジョリーにも似ていると言われている。
週刊誌の取材によれば、芝翫は不倫相手の女性と十数年前に知人の紹介で知り合い、19年夏に交際に発展したとみられるとのことだ。
女性はもともと歌舞伎の大ファンで、過去には出待ちなどもしていたという。
2020年の夏にはドラマの撮影で京都に滞在した際にも、女性と10日ほど一緒に過ごしたということだ。
今回週刊誌が掴んだ情報は、2020年11月末に芝翫が歌舞伎座公演を終えると新幹線で京都に直行し、女性と高級ホテルで3泊したというものだ。
その旅行中の日程には、妻である三田寛子との結婚記念日も含まれていた。
また12月にも、東京の休演日前夜に、芝翫が自宅を抜け出し、彼女が宿泊する都内ホテルに行く姿も見られたという。
話は変わって現在、芝翫が楽屋に据えている鏡台は、2016年10月の八代目襲名時に、当時20歳だった同女性から贈られたもので、その価格は240万円もするのだとか。
この時点では2人は男女関係にはなかったと思われるが、それにしても高額なだけに、不思議な印象は否めない。
芝翫も女性も週刊誌の取材に対して不倫関係を否定しているが、女性は過去に鏡台を贈ったことは認めているという。
今回は中村からの会見はなし?
前回の不倫報道時には、八代目の襲名披露興行を翌月に控えたタイミングとあって、早々に対応しようという姿勢を見せた中村。
不倫を報じた週刊文春の発売の前日には会見を開き、25分間で「不徳の致すところ」と8回繰り返して謝罪した。
しかし、批判の声は収まらず、その窮地を救ったのが妻でタレントの三田寛子だった。
中村の会見の2日後、稽古場前に集まった取材陣に、「’雨降って地固まる’と皆さんに言ってもらえるように精進したい」と文字通り雨の中で応対し、騒動の幕引きを願った。
これが功を奏し、報道は無事に収束に向かい、襲名披露も滞りなく済んだのだった。中村としては三田に頭が上がらなかったことだろう。
芝翫は現在、東京・歌舞伎座の「寿初春大歌舞伎」(今月27日まで)に出演中。しかし、終演後には取材陣に応対することなく会場を後にした。今回は取材対応も会見もないのかもしれない。
三田の所属事務所スタッフは、「2人(芝翫と三田)は帰ってきませんのでお引き取りください」と集まる取材陣に対して説明したそうだ。
三田寛子、離婚はない
前回の不倫報道時にも気丈に振る舞い、「離婚はありませーん」と明るく言い放ち、取材に対して「神対応」を見せた三田。
今回、三田は芝翫が直撃取材された翌日に取材に応じ、写真を撮られないようにという意図の表れか、ノーメークで現れたという。
「“私はお母さんじゃない!”と言いたい。人生のパートナーなんです」
と語りつつ、
「離婚はないです……家業ですから家族一丸となってやっていかなければいけない」
と成駒屋の妻として毅然とした態度を示したという。長男の橋之助(25)、次男の福之助(23)、三男の歌之助(19)の3人息子のことを思っての発言かもしれない。
不倫は歌舞伎の文化?
二度にわたって不倫を繰り返した中村に対し、「罪悪感はないのか?」「反省している様子がない」という批判があるのは当然だが、ここで、歌舞伎界では不倫はタブー視されていないのでは、という見方もあるようだ。
芝翫は歌舞伎の名門、成駒屋に生まれ、大名跡・芝翫を継ぎ、いまや歌舞伎界を代表する立役(男役)の1人にまでなった。
そんな名門中の名門に生まれた彼ですら、歌舞伎界から勘当される様子も一切無く、2016年の不倫の翌月には八代目芝翫を無事襲名することができ、3人の息子も同時に襲名という快挙を果たした。
歌舞伎界では、脈々と受け継がれてきた「遊びは芸の肥やし」という伝統もあるように見受けられる。
もとより歌舞伎は、忠義を果たしきれなかった男女の「密通」や「心中」などを題材にした演劇であることが多い。
なので、それを演じて表現する際に、道ならぬ恋の経験が役立つこともある、と歌舞伎界の上層部が思っている可能性もなきにしもあらずだ。
それがいまどき許されるのかという問題は残るにせよ、この伝統を楯に取っている歌舞伎関係者も少なからずいるのかもしれない。