注目キーワード

「きらり」の藤井風ライブがトレンド入り!音楽業界期待の超大型新人

シンガーソングライターの藤井風(24)が9月4日、横浜市の日産スタジアムで無観客配信ライブを開催した。降りしきる雨の中、ピアノを弾きながら人気CMソング「きらり」など11曲を熱唱した。

無料配信の同時視聴者は17万人を超えたという反響ぶり。TwitterなどのSNSでは、「日産スタジアム」「藤井風」がトレンド入りし、いかに注目が集まっているかを証明した。「素晴らしいもの聴けた!」「Kazeさんのファンを思う気持ちと優しさに感動」などの声があふれた。

藤井風は音楽業界でも「超大型新人」と話題で、その評価の高さは近年でも群を抜いているという。ライブ終了後には、ライブ内でも歌唱した新曲「燃えよ」が配信開始され、こちらにも注目が大いに集まっている。

無料ライブに視聴者17万人!

藤井風(ふじい かぜ)が9月4日に神奈川・日産スタジアムで開催した無観客ライブ「Fujii Kaze “Free” Live 2021」の模様が、YouTubeとFM802「SATURDAY AMUSIC ISLANDS AFTERNOON EDITION」で13:00より生中継された。また、公演の様子は当日17:00からJ-WAVE「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」でもオンエアされた。

ライブを控え、「画面越しに、Freeなバイブスをお届けできたらええな。ちょっとでも自由な気分になってもらえたらええな、て祈りを込めて配信するから、9月4日、お昼1時、日産スタジアムへリモート集合よろしくね」と親しみを込めたコメントを残していた藤井。

いざふたを開けてみると、そのスケール感が凄いのなんの。巨大スタジアムのグラウンド中央。天然芝の上に用意された1台のピアノ。白いTシャツとジーンズ、サンダル姿というラフな格好で現れた藤井は、まさに上記の親しみを込めたコメントの意味を体現していた。

オープニング曲の人気ソング「きらり」にはじまり、新曲「燃えよ」なども披露した藤井。曲と曲の途中では、英語を交えたMCや、なんと芝生に寝そべってのトークも披露した。

このライブは、無料で有観客(定員制限ありの招待制公演)の予定だったが、新型コロナ感染拡大の影響で無観客に変更された。また、開演時間は当初17:00を予定していたが、13:00に変更されていた。

コロナ禍の影響で、各地で「フジロック」をはじめとしたフェスなど音楽イベントに厳しい目が向けられる中で実現した、1時間の無観客・無料配信ライブ。視聴者は17万人にも及んだと発表されており、藤井風がいかに注目度の高いアーティストかと改めて実感させられる。

終了後、ツイッターには「芝生の上にピアノひとつ。そこで1人で弾き語り。音楽を奏でる景色がこれほど美しいものかと驚いた。豊かな時間をもらえました」「誰もいないスタジアムもレアだけど、藤井くんに満員になったスタジアムで歌ってほしい」などのコメントが寄せられた。

藤井風はYouTube出身のアーティスト

藤井風は、1997年岡山県の生まれ。YouTubeの登録者数は100万人を超え、その歌唱動画の合計再生回数はなんと約2億9000万回にものぼるという。3億回が見えてくるのもそう遠くない将来だろう。

3歳のころからピアノを習い始め、ジャズ・クラシック・ポップスなど、幅広いジャンルの音楽に触れて育ってきたという。小学生時代に父親に「これからはYouTubeの時代」と言われたことに触発され、12歳の段階でYouTubeを開設。実家の喫茶店で演奏したピアノ動画を投稿するようになった。

クラシックからJ−POP、洋楽など様々な曲をアレンジ、耳コピして披露しており、特に2012年公開の「『千本桜』を中学生がピアノで弾いてみたら・・・」などで多くのアクセスを集めた。またピアノ以外にも、サックスやエレクトーンも演奏ができる。

これらの動画は現在でも同チャンネルで視聴可能だ。それらの動画では、まだあどけない顔立ちをした少年時代の藤井が演奏するコブクロ、西野カナ、嵐などの楽曲のピアノカバーを楽しむことができる。

高校時代には動画投稿を休止していたようだが、高校卒業を機に再開。そして、2019年に上京したところ、各音楽イベントなどへのオファーが絶えず、まだ音源デビュー前だったにも拘わらず、さまざまな音楽フェスへの参加、そしてワンマンライブを経験した。

デビュー前でこれらの偉業を成し遂げた藤井は、2019年11月にはLINE CUBE SHIBUYA(旧;渋谷公会堂)をあっさりとソールドアウトさせる快挙を達成。そしてその翌日に、初のデジタル音源“何なんw”、続く12月には“もうええわ”が配信開始され、22歳の若さで音源デビューを果たした。

一人称は「ワシ」!関ジャムでも異例の評価

デビュー以降、藤井の評判はさらに高まることとなり、2020年にはファーストアルバムを発売。デビューから1年足らずで、楽曲がドラマの主題歌に採用されるほどの人気の高さだ。

藤井風の人気の理由は数え知れず、まさに「天は二物を与えず」の反例ともいえよう。英才教育を受けてきたことによる楽器の腕前に、声、音楽センスは折り紙付き。「イケメン」との呼び声も高い上に、180センチを超える長身を誇る。「風」という名前が本名なのも、彼が有名になるべくしてなった、選ばれた存在であるような思いにさせられる。

そんな一見完璧な藤井風から、地元である岡山弁の「ワシ」という言葉が出てくるギャップがたまらないという声も多い。岡山弁は彼の楽曲の歌詞にもたびたび出てくる。

また、タイトルもコミカルであったり、前述したようにライブ中にグラウンドに寝転がってしまうような一面もあったりと、ファンは藤井風から目が離せないことであろう。

R&B、ヒップホップ、歌謡曲など多様な音楽のエッセンスを吸収したモダンなサウンドを奏でる藤井の実力は、音楽の各権威たちも認めるところだ。2021年1月に放送された「関ジャム 完全燃SHOW」を例にあげよう。

恒例企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ2020・年間ベスト10」でのことだ。「ゲスの極み乙女。」のフロントマンでもある川谷絵音が1位に藤井による楽曲『罪の香り』、作詞家で音楽プロデューサーのいしわたり淳治が2位に同じく藤井の『何なんw』、さらに音楽プロデューサーの蔦谷好位置が5位に『優しさ』を選曲し、3人が同一アーティストから選曲するという、企画初の事態となった。

特に以前から藤井に注目していたという川谷絵音は、「近年で一番衝撃を受けた。声良し曲良し歌詞良し、非の打ち所がない才人」「僕には思いつかない曲」と藤井を大絶賛している。

そんな世間からも音楽業界でも大注目の的である藤井風の新曲「燃えよ」が、ライブ終了後の9月4日に配信リリースされた。「燃えよ」は、本公演の特設サイトに歌詞のみ先行公開されていた楽曲だ。その名前の通り、音楽業界に新たな風を巻き起こしている藤井風から目が離せない。