翌年である2011年には、再び長澤まさみと共演を果たした映画「モテキ」でも主演を張り、興行収入22億円を超える大ヒットになり、また前年放送の同ドラマ版も数々の賞を受賞した。
イスラエルにダンス留学で芸能生活から遠ざかる
演技派俳優としてのイメージが強い森山だが、彼のバックグラウンドを語るうえで欠かせないのがダンスの経歴だ。5歳からジャズダンス、6歳からタップダンス、8歳からクラシックバレエとヒップホップを始めた彼は、母親も神戸でダンススタジオを経営しており、本人にとってもダンスは自らと切っても切り離せない存在だったようだ。
俳優としての活動が忙しくなるにつれてダンスからは遠ざかりつつあった森山だが、そんな彼に転機が訪れたのが、俳優としてのキャリアも真っ盛りの2013年のこと。
同年10月から2014年10月までの1年間にわたって、文化庁から文化交流使を任命され、イスラエルのダンスカンパニーを拠点に滞在し「ダンス留学」することとなったのだ。日本の文化を海外へ伝えるため、また自身のダンスの技術も磨くためという選択だった。
そして帰国してからも、現地で鍛えたダンス・表現力をより活かせる舞台俳優としての活動にどんどんと傾倒していくようになったため、テレビで見ることはめっきりなくなったのだ。
帰国後から数年して、所属していた事務所を退所し、フリーランスとなったこともテレビで見る機会が減った理由のひとつとして挙げられるだろう。退所の際にも、自らの「表現者」としての活動に専念していきたいという旨のコメントを発表した。
芸能界から「干された」と噂されもしたが、干されたのではなくて、自らの「ダンス属性」「表現者・アーティスト資質」を深く理解していたために、舞台俳優などの活動を選び取っていった、というのが正しい理解だろう。
現在の姿に驚き!
テレビ俳優としての人気絶頂だった当時はさわやかなイメージをもたれていた森山だが、舞台俳優、ダンサーとしての活動がメインとなっている今は、「さわやか」というよりは、長髪にくわえて髭もはやしており、アーティスト肌な外見となっている。
伸びた髪はアップしておだんごにすることも多いようだ。ダンサーとしての活動の際にはそのほうが都合がいいことだろう。