マツコ・デラックスの芸能界引退が秒読み状態だと報じられている。かねてよりマツコ・デラックスは、引退を検討していることを示唆していた。
そんな中、10年近く出演してきた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を突然の降板。世間はどよめいた。
同番組をマツコが降板した理由を明石家さんまも説明しているが、マツコ引退説を後押しする内容となった。
東京に疲れたはフェイク?
「最後、東京で死にたくない。猫みたいに死んでいきたい。東京、本気で疲れた」
9月中旬に放送された『ホンマでっか!?TV』でこのような意味深発言をしたマツコ・デラックス。
この放送の最後に、卒業セレモニーも何もなく、テロップのみでマツコの番組の降板が突然発表されたことが注目された。
「マツコさんほどの功労者だったら、普通は卒業を記念しての特別コーナーなどが設けられるものですが、それもナシ。放送の最後に『マツコさんは今日の放送でホンマでっか!?TVを卒業します。およそ10年間本当にありがとうございました』とテロップをナレーターが読み上げたのみ」
「自らの口で降板を語ることもなかったため、さんまさんやスタッフとのトラブル説も流れるほどでした」
とあるテレビ誌記者は推察している。たしかに、10年近く出演してきて、突然の降板は異例の事態といっても差し支えない。
冒頭に述べたように「東京に疲れた」ことが一番の理由だというのはなかなか考えにくい。
というのも、マツコの出身は千葉県稲毛市。千葉県内では比較的東京に近く、決して田舎とはいえない土地だ。
「東京に疲れた」は建前で、芸能界特有の何かに疲労感を抱いていると考えたほうが自然ではなかろうか。
海外生活も視野か
現在も『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)や、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)など、7本のテレビレギュラーを持つマツコ・デラックス。
今や誰もが知る超売れっ子だが、マツコ自身は少し前から芸能界を引退する計画を練り、周囲にも語り始めていたという。
今年1月放送の『月曜から夜ふかし』では、ともにMCを務める関ジャニ∞の村上信五に心境を吐露する場面があった。
「あと10年ぐらい、ちょっと、ほそぼそと頑張って、ちょっと国外に脱出しようと思ってるの」
とし、芸能生活にはあと10年程度、自身が60歳になる頃で区切りをつけ、遠い地で暮らしたい願望があることを示唆していた。
明石家さんまもコメント
あまり芸能界に未練もないというマツコ・デラックスは、「義理」で仕事をしている部分がかなりあるという。
引っ張りだこの人気者なので、新番組のオファーは絶えないが、数年前から“新規の番組は受けない”と宣言しているという。
縁を大事にする人柄のため、テレビに出始めたころに知り合ったテレビマンとの関係を重視し、またそうした縁がないと基本的に仕事をしなくなっているようだ。
反対に、マツコがテレビに出始めるきっかけとなった『5時に夢中!』(TOKYO MX)はローカル局の番組ということもあり、いまのマツコにとっては安めのギャラ。
しかしそんな状況下でも、現在も月曜コメンテータ―として出演し続けているのは、まさに義理を感じているからだろう。
さらに、1年ほど前から出演番組を絞ることを考えていたようで、“各局1本まで”を目指しているとか。
そのため冠番組ではなく、自分がメインMCではない『ホンマでっか!?TV』の卒業をまず決めたようだ。
「マツコは実は5年前から『ホンマでっか』辞めたかった。でも、俺との付き合いもあるし、一生懸命5年も頑張ってくれたんですよ」
と、明石家さんまもマツコが義理堅い性格であることを語っているという。
現在はコロナうつの可能性
また最近は、ネガティブな発言が目立ってもいるマツコデラックス。
もともと高いテンションで話すキャラクターではなく、淡々と毒を混ぜながら話すのが人気のマツコだが、それにしても現在はあまりいい精神状態とは言えない状況だ。
「私はね、千葉の山奥にでも土地を買ってね、加藤登紀子さんのような農園を作ってね。何もかも未練はなくなりました。私はもう、いつでも山ごもりをする準備はできております」
その心象にはコロナによる影響があるようで、特に非常事態宣言が出され、タレントにも“ホームステイ”が徹底された4~5月は深刻だったようだ。
知人によればマツコもこのときは自宅から一歩も出なかったそうで、本気で芸能界からの引退も考えていたという。
古くから付き合いがあるというテレビ局関係者も、マツコの変化に関して以下のように語っている。
「確かに以前のような元気はありませんね。よくも悪くも本番前の打ち合わせでは、スタッフを笑わせたり楽しませてくれるのがマツコさんでした。でも、いまではテンションが低いこともしばしばです」
先日放送された「おしゃれイズム」(日本テレビ系)でも、くりぃむしちゅーの上田晋也との掛け合いの中で、引退が近いことを示唆。
番組終盤、所属事務所の先輩でもある上田から、「この仕事、辞めようかなと思ったことは?」と質問が投げかけられ、マツコは「今まさに思ってる」と回答。
「本当に、誰も来ないようなところに引っ込んで、畑耕して・・・」
と、各種メディアで語っていることからも、本気加減がうかがえる。
引退後は保護猫の活動
コロナ禍では特に自宅に引きこもり、大好きな猫の動画を見続けていたことから、頭の中では猫の飼い方のシミュレーションが出来ているというマツコ。
ただし、いくら飼いたくても、芸能界にいつづける限りは忙殺され世話ができず、難しいという。
昨年9月の時点でも、猫に対する愛や、芸能活動がネックになっていることをすでに明かしていた。
「保護猫の里親を探す活動をしたい。そうしたら忙しすぎて、芸能界はやっていられない」
今後のマツコの選択に注目だ。