ネタバレ注意!映画ママレードボーイの作者・原作・登場人物・あらすじとは?

漫画版ママレードボーイのあらすじ

出典:りぼん創刊60周年記念サイト

ある日突然ハワイ旅行で出会った松浦夫婦と離婚し、パートナーを入れ替えて再婚をすると切り出した光希の両親。

もちろん光希は反対するものの、幸せそうな両親を目の前に泣く泣く承諾することになる。しかも、これからは2つの家族で一緒に一軒家に住むのだという。そしてこれが松浦夫婦の息子である遊と一緒に暮らすことなるきっかけになる。

光希の揺れる恋心

最初は冷たいと感じていた遊だったが、一緒に過ごしているうちに遊の中にある優しさを知り、光希は遊に心惹かれていく。

破天荒な発言をした両親たちは、光希の本当のを確かめるために一芝居打つ。

「やっぱり元のパートナーに戻る」

その瞬間、光希は遊と離れたくないと強く思った。一方、急接近していく遊と光希を見て焦った銀太だが、実は光希を2年前に振った理由があった。それは、男友達との会話の中で状況的に

「好きじゃない」

と言わなければならなかったからだ。

それをたまたま光希に聞かれてしまっていい、振られたと思っていたが、光希と遊の関係をなんとか止めたいと思った銀太はその真実を光希に打ち明け、改めて自分の気持ちを伝える。しかし、突然の思いもよらない事態にパニックになった光希は銀太からの告白の返事は保留にした。

昔から常に一緒にて自分から告白をするほど好きだった銀太と、一緒に暮らすことになってどんどん好きになっていく遊。

2人の間で迷う光希の心は晴れぬまま光希たちは2年生になった。

遊の秘密

遊は自分から相手に壁を作っていて親友も恋人いない。遊の元カノである亜梨美に言われ、光希は遊のことにていて何も知らないという事に気づく。

遊のことを知りたいが故に光希が遊に本当の気持ちはどうなのかを聞いても何一つ肝心なことを教えてくれなかった。

この件で光希と遊の関係はギクシャクし始めたが、修学旅行で遊は光希に秘密を打ち明ける。

「俺は、松浦要士の息子じゃない。母さんと、結婚前の恋人との間にできた子供…それが俺なんだ。俺の実の父親の名前は…三輪由充」

三輪由充は有名な建築家であり、最近遊が親しくしている生徒会長・三輪悟史の父親でもある。つまり、遊と悟史は異母兄弟だ。遊がこのことを知っていると、松浦夫妻は気づいていない。

そして、遊は悟史のツテで三輪に会いに行くのだという遊の気持ちを汲み取り光希もその場に同席させてもらうことにした。

しかし遊が誤解をしていただけで、三輪由充氏は遊の父親ではないことがわかった。そもそも遊が三輪由充氏を父親だと思い込んでいたのは祖母が父に出した手紙。そこには…

「前の恋人との赤ちゃんがお腹にいる女性と結婚して本当にうまくやっていけるのか」

と書かれてあったのだ。三輪由充氏が言うには、当時、千弥子(遊の母)には学生時代からの恋人がいたらしいく、本当の父親はその人物…。

手がかりは失われ、遊の本当の父親探しは振り出しに戻った。

遊と光希の恋の行方

三輪由充氏と会った帰り道、遊は光希に珍しく涙を見せて、自分が父親の実の息子じゃないと知ってショックだったこと、そしてそれでも育ててくれる両親に感謝していることを素直に話した。

2人きりの海岸。
波の音だけが聞こえる景色の中、光希と遊はキスをした。

そして、2人は恋人同士になり、彼氏になった遊は素直に光希に甘えてくるようになった。

衝撃の事実

恋人になってからは遊と光希は両親たちにに隠れて幸せな日々を送っていた。しかし、クリスマスも近くなったある日、遊は衝撃的な写真を見つけてしまう。

それは両親たちの大学時代の写真。偶然ハワイであった同士なのにその写真に写っている2組のカップルは「今」の組み合わせだった。

そして遊は自分の父親は今の父である仁だと考える。もしそうであれば遊と光希は血の繋がった兄妹。兄妹が恋人同士だなんて許されない…。

1人で考え抜いた末に、遊は胸が引き裂かれる思いで「別れる」決断を下した。別れたくないとなく光希に本当の気持ちをごまかしながら冷たい態度を貫き通し、2人は別々の道へ進む。

光希を好きな気持ちとこの気持ちを隠したまま今の生活を無理だと思った遊は高校卒業後は京都の大学に進学し家を出ることに決めた。3か月後。

遊は見事に志望校に合格し京都へと旅立ち、遊とは遠く離れた場所で光希は大学生になった。

叶わない恋

遊のことを忘れて前に進もうと決意しても、好きの気持ちを抑えることができず、光希は遊ともう一度会って話すため京都へと向かった。

しかし、遊の隣には自分の知らない女性がいた。傷ついた顔を懸命に隠して、光希は東京へと帰っていったが、これも遊の思惑通り。光希を諦めさせるための嘘だった。

夏休みになり、久しぶりに東京に帰ってきた遊を、光希はいつもの調子で出迎えた。
そして光希は勝手に好きでいると平然を装って遊に伝えたがその目から涙がこぼれていた。気がつけば遊はそんな光希のことを抱きしめていた。

そして遊は自分が仁の息子だということ、自分と光希は異母兄妹なんだということを伝えた。光希は最後に約束していた旅行に行きたいと遊にお願いする。旅行の間だけは、ただの恋人同士として…。

2人の出した答え

旅行の行き先は九州。建築家志望の遊が見たい建築物が多くある北九州と観光地の多い長崎。

恋人として2人は楽しい時間を過ごすが終わりが近づくにつれ光希の目にじわりと涙が浮かんできた頃、遊が光希を自分の部屋に引き込んだ。

勢い良く抱きしめてキスをし、結婚をしようと言う。
しかし2人は血の繋がった兄妹。そんなことは許されるはずはないが2人は結婚を固く誓った。

結末

東京に戻った2人は、両親たちに

「将来結婚したいと思ってる」

と宣言した。

兄妹でも構わない。2人で一生一緒にいたい。しかし、遊と光希の考えは覆される。

遊はあなたは正真正銘、千弥子と要士の息子であるということ。
4人は大学一年生の頃からの知り合いで、仁と千弥子、要士と留美の組み合わせでカップルだったということ。

しかし、卒業後のある時、仁が千弥子と三輪氏の関係を誤解したことから大ゲンカをしてしまい要士は2人の仲を取りもとうと仲裁に入ったが、今後は留美が要士と千弥子の関係を誤解して大ゲンカ。その後、仁は留美を連れて海外へと渡り、そこで光希が生まれたと言うこと。

千弥子は仁との子供を妊娠していたし、要士はそんな千弥子を守るため結婚を決意したが結局、千弥子は仁との子を流産してしまい、新たに要士との間に遊を授かったということ。

そして長い時が経ち、4人はハワイで偶然再会を果たし、それぞれがかつての恋人ともう一度恋に落ち今に至るということ。

これが、パートナー入れ替え再婚の真相。

そして、遊と光希を苦しめていた障害は無くなり、2人には笑顔が戻る。思わず光希と遊は抱きしめ合った。ここから、毎日幸せな日々が始まる。

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