覚醒剤取締法違反(所持)などの罪に問われた人気シンガー・ソングライター槇原敬之被告の判決公判が3日にあった。
東京地裁は槇原敬之被告に対し、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
槇原被告は先日、法廷で現パートナーの存在を明かし、「薬物がなくても彼となら大丈夫」と異例のラブラブ宣言をしたことでも話題となっていた。
元パートナーの誘惑か
今回の事件について、槇原氏の20年来の元パートナーであり過去に同居していた男性が2年前に先に逮捕、起訴され、懲役2年、執行猶予3年の判決を下されていた。
実は、槇原氏が最初に逮捕された1999年にも、一緒に逮捕されていたのは元パートナーである同人物だったという。
1997年頃に知り合い、その後交際を開始したと思われる2人だが、1999年には自宅で薬物を押収され、ともに逮捕。
逮捕当時、槇原氏の元パートナーであったこの男性は無職で、槇原氏の部屋に入り浸りで、事実上は同棲のような状況だったようだ。
槇原氏は「自分が彼に薬物を買いに行かせた」と、男性をかばうような発言もしていたという。
この男性の影響で槇原氏が覚せい剤を使い始めたという説もある一方で、同男性は裁判で、「槇原君は元々薬を使っていたようだった」と証言し、多少の食い違いもあったようだ。
同年の判決では、2人には懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決が下された。
裁判では、薬を立ちきるためにも、パートナーである男性とは「もう会わない」と宣言していた槇原敬之だったが、結局ほとぼりが冷めたころにまた同居関係に戻ったようだ。
[adsense]同居から破局へ
その後、元パートナーだった男性は槇原氏の仕事を手伝うようにもなり、公私ともにパートナーとして彼を支えていたようだ。
2人が仲むつまじく出かける姿や、ハワイ旅行をする姿などが過去には目撃されていた。
また、音楽番組出演の際には左手薬指には指輪が輝いていたこともあり、2人の関係は本当に順調だったと思われる。
しかし2017年頃、2人の関係に異変が起きたようだ。仕事でも重要なポジションについていた同男性が約束の時間に現れない、金銭問題を起こすなどのトラブルがあり、2018年には槇原氏は同男性を解任、また同棲も解消したという。
そして解任から数日後、同男性は自宅で覚せい剤を使用したとして、再び逮捕されたということだ。
そして裁判の中で同氏は、2013年頃にはすでに覚せい剤の使用を再開していたと明かした。
裏切りから槇原氏逮捕
[adsense]裁判の中でも同男性は、「解任されたことに納得がいかない」といった旨のことを漏らしていたようだ。
また、逮捕された際にも、捜査員から「この覚せい剤は誰のものか」などと問われた際に、「それはマッキーの」と応答していたという。
公私ともに関係が切れてしまったことで恨みが積もっていたのか、形的には槇原氏は同男性に情報をリークされたような状況だったようだ。
真相は明らかではないが、2人の破局の一因が槇原氏の浮気だったという報道も一部ではあった。
そして2年の月日が流れ、状況を精査した結果の槇原氏逮捕に至ったようだ。
薬がなくても幸せ
逮捕時の報道では、歯がなく髭が伸びたようすで報じられ、それもまた世間にショックを与えたが、裁判時には身なりを整えてきたと報じられた。
裁判の際には、槇原氏は取り乱すことなく落ち着いた様子を見せていたという。この裁判時に、元パートナーである男性の立ち会いがあったかは定かではない。
槇原氏は、自宅での薬物の所持は認めたものの、使用に関しては否定。また薬物は元パートナーである男性のものだったうえ、「捨て方がわからなかった」と証言しているという。
現在の自宅で小瓶の中に薬物が見つかったが、「(現)パートナーに見つかってはいけないと思って、かぎのついているたんすのセーフティーボックスに入れた」と説明した。
入手先は関係を断った前パートナーだけだったという。
「1人で使っていた。全然楽しくないし、警察にずっとおびえて生きていくのもバカバカしくなった。薬自体が嫌になってやめた」
と語り、過去には使用の事実があったことを認めたものの、「ここ数年使っていない」とした。
「つらいことや大変なことがあっても、今は周りの人に相談できる。パートナーの彼とも分かち合える。薬物を使わなくても十分幸せを感じる」
と穏やかな声を発し、法廷で異例のラブラブぶりをアピールしたようだ。終始落ち着いた様子で、また退席時には3度ほど頭を下げたという。
押収された薬物の量が非常に少量だったことや、情状酌量の余地があってか、結果的には執行猶予つきの判決となった。
[adsense]使用の事実はあったのか?
実際に2018年に羽田空港近くで職務質問を受けた際や、逮捕時の尿検査でも陰性だったという。
槇原氏からしてみれば、なぜ今逮捕?といった心情ではなかろうか。
逮捕の時期に関しては、安倍内閣による失策がメディアで溢れかえっていた際に、話題をすり替えるために泳がされていたのでは―などの推測がネットでは飛び交っていたが、真相は明らかでない。
いずれにせよ、槇原氏の更正を願うばかりだ。