NEWS加藤シゲアキ小説『オルタネート』快挙!手越脱退にも言及

ジャニーズの人気アイドルグループ「NEWS」のメンバー加藤シゲアキの小説『オルタネート』が、第42回吉川英治文学新人賞にノミネートされたことが分かった。

同作は第164回直木賞、2021年本屋大賞に次ぐ候補入りとなり、快進撃が続いている。

アイドル・俳優・作家。いくつもの顔を持つ加藤シゲアキ。昨年はメンバー手越祐也の脱退や自身の新型コロナウイルス感染と大変なことが続いたが、ここでひとつ努力が報われたような形となった。

直木賞・本屋大賞に続いての快挙

出典:日刊スポーツ

「吉川英治文学新人賞」は、昨年優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈られる。

ノミネートを受け加藤は、以下のように喜びのコメント。

「直木賞、本屋大賞に続いて吉川英治文学新人賞にまで候補にしていただけたこと、大変うれしく思っております」

「予期しないお知らせに驚きと喜びが同時に押し寄せ、ありがたい戸惑いをかみしめています」」

そう、加藤の小説『オルタネート』は、すでに第164回直木賞、2021年本屋大賞にもノミネートされた話題作なのだ。

直木賞の選考では、候補作6作の中から、投票で絞られた4作品の中にも残った加藤の『オルタネート』。

そこから議論を重ねて再び投票した結果、西條奈加の「心淋(うらさび)し川」に決まった。

選考委員からは、加藤の作品の受賞については「惜しかった」というコメントがあったとも報じられている。

一方の「本屋大賞」はというと、大賞の発表は4月を予定されており、未だ結果はわからない状態だ。10作品がノミネートされている。

※ノミネート10作品のリストはこちら(外部サイト:オリコンニュース)

『オルタネート』どんな作品?

今回話題となっている加藤シゲアキ作『オルタネート』は、昨年12月18日に直木賞へのノミネートが発表されると、あらゆるメディアからの取材が殺到し、一挙に話題に。

今年1月5日には累計発行部数10万部(5刷)を記録した。また、続く1月21日には「本屋大賞」ノミネートが発表され、出版元の新潮社はさらなる重版を決定。

2月2日現在までで、累計13万部(6刷)を記録している。今回のノミネートで、さらなる重版も期待できるのではないだろうか。

本作の舞台は、高校生限定のマッチングアプリ(SNS)「オルタネート」が必須のウェブサービスとなっている世界。

インターネットと現実の2つの社会に翻弄されていく少年少女を描いた青春群像劇。若者たが、悩み、苦しみながら、「世界との距離を掴むまで」を描いている、という。

『オルタネート』公式サイトはこちら(新潮社)

ジャニーさんは加藤の執筆活動知らなかった!

吉川新人賞の発表が朝だったこともあり、NEWSのメンバーからは今のところ反響はなかったと語る加藤。

「文学に詳しい仲間からは『すごいね』と言ってもらってる。直木賞を受賞していたら、吉川英治文学新人賞は候補にならないので『(直木賞に)ならなかったから、なれる候補もあるね』と優しい励ましをいただきました」

と、直木賞に選ばれなかったことで、この賞を受賞できる可能性が残っていることも明かしたという。

加藤はもともと、「自分に自信がない」葛藤から小説に挑戦したという。執筆活動の評価が高まることで、アイドルとしての本業とのバランスの難しさも生じてきそうだが、

「目の前にあることをやってるだけ。常にやりたいことが積み重なっているので、順番にやっているだけでバランスを取ろうとかは思ってないですね」

と、焦らずマイペースに取り組んでいることを強調した。

2019年に逝去したジャニー喜多川元社長とは、執筆活動について話していなかったという驚きの証言も。

「あまり言えなかった。僕が書いてることを知らずに天国に行っちゃったんじゃないか。心残りでもありますし、お墓参りした時にご報告できたら」

と話したという。

手越の脱退にも言及!次作にも意気込み

今回ノミネートされた「吉川英治文学賞」は「エンタメ性に優れた作品が多い印象」だという加藤は、

「自分の著作も仲間に入れてもらえたのかなと思うと、感慨もひとしおです(中略)選考会までまだ時間がありますが執筆へのエールと受け取り、緊褌一番(きんこんいちばん)、次作へ取り組みたいと思います」

とすでに次作への意気込みを語っている。

同賞は、伊集院静、宮部みゆきをはじめ、辻村深月ら、歴代の受賞者の多くが後には直木賞に輝いている。

また、辻村深月「ツナグ」や佐藤多佳子「一瞬の風になれ」など、映像化された話題作が受賞していることも多い。このことから加藤も、「エンタメ性に優れた作品が多い印象」と話したのではないだろうか。

『オルタネート』はまだ映像化こそされていないものの、加藤の過去作『ピンクとグレー』は映画化され、『傘をもたない蟻たちは』は連続ドラマ化されている。

加藤もじゅうぶん、「エンタメ性の高い作品を書く小説家」として認知されていることだろう。

3つの文学賞にノミネートされる一方で、自身は新型コロナウイルスに感染するというトラブルもあった。

またメンバーの手越祐也が度重なる問題行動によってグループから脱退・ジャニーズ事務所を退社するなど波乱の今年度となったが、以下のように振り返る。

「激動の1年でした。執筆活動がどんどん広がって、文学賞の候補になったり、あらゆるチャレンジが一つの形になった」

「一方で、グループの形が変わったり、個人でコロナになったり、不安定な一年だった。いいことも悪いこともたくさんあった。これがタレントしてある意味の醍醐味と痛感しましたし、結局、この仕事がどこまでいっても好きだと実感もしました」

同賞を受賞して、2020年度の良い締めくくりとできるだろうか。大賞は3月2日に発表される予定だ。