カニエ・ウェストが音楽業界に不満で驚き行動!アメリカ大統領選は辞退?

アメリカのラッパーであるカニエ・ウェストが自身のツイッターに公開した動画が、フォロワーに衝撃を与えている。

動画の中では、カニエが自身が過去に獲得したグラミー賞のトロフィーに放尿しているように見受けられるということだ。

またカニエは先日、今年11月に行われるアメリカ大統領選への出馬を表明したが、辞退するのではという声も上がっている。

トロフィーに放尿の理由は?

カニエは先日自身のツイッターで、「俺を信じてくれ。止まるつもりはない」と言葉を添えて動画を投稿した。

動画ではグラミー賞のトロフィーがトイレの便器に置かれ、その上からカニエが放尿しているように見える。

カニエはこれまでに〝音楽業界最高峰のアワード〟とされるグラミー賞を21回受賞しており、このトロフィーはその中のひとつと思われている。

カニエは音楽レーベルがアーティストのマスター音源を持っていることに不満を抱き、動画を投稿する直前にレコード会社との契約書の写真を続々と公開していた。

早い話が、「版権」をめぐって音楽業界に不満たっぷりということのようだ。

またカニエは音楽業界を「現代の奴隷制度だ」とたとえ、「世界中のすべての法律家にこれらを見て欲しい」とつぶやいた。

「ストリーミング主流の世の中では、原盤権の所有権が全てだ。それが収入の主なものになるからだ。コロナ禍の今、これまで以上にアーティストが自分で版権を持つことが重要だ」

「ソニーとユニバーサルの契約が解除されるまでは、俺は音楽をリリースしない」

と一連のツイートで自身の立場を主張した。

その動画の投稿のほか、カニエに批判的な米経済誌の編集者の携帯電話の番号を投稿するといった行動にも走り、この結果、ツイッター運営側から12時間のアカウント停止処分を受けたようだ。

妻「サポートする」も結婚生活は暗雲

以前から、双極性障害などを皮切りに精神的に病を抱えているとされるカニエ・ウェストだが、アメリカの週刊誌はカニエの妻であるキム・カーダシアンは今後も夫をサポートするつもりのようだと伝えている。

しかし、2人の結婚生活に暗雲がたちこめているのは明瞭。先日は、夫婦関係を修復しようと2人が涙ながらに話し合いをしている様子や、4人の子どもたちを連れて休暇に出かけた様子も報じられていた。

関係者によれば、キムは夫が大統領選に出馬することを良く思っておらず、「交渉の余地はない」そうだ。

先月、カニエは挙集会で、キムが長女を妊娠した際に「俺は中絶させようとした」などと明かしたこともあり、この発言は倫理的にどうなのかと物議をかもした。

それだけでなく、「キムと母のクリスが俺を病院に監禁しようとしている」「キムと離婚しようと思っている」など爆弾発言を繰り返し、その精神状態が懸念されていた。

それを受け、キムはSNSで夫カニエの双極性障害について赤裸々に明かし、世間の理解とサポートを求める声明を出す騒ぎにまでなった。

キムはカニエに治療を受けてもらおうとしているものの、本人にその気がないと難しいともコメントしていた。

これに対してカニエはツイッターで妻への謝罪コメントを出していたが、夫婦関係が完全に修復されるには時間がかかることだろう。

大統領選は辞退?続行?

出典:BBCニュース

11月の大統領選への出馬を表明してすぐには、カニエの選挙を支援している人物から「カニエは出馬を撤回する予定だ」などといったタレコミがあったが、その後、確実な情報はよくわかっていないように見受けられる。

「俺はバイデンを記入投票で打ち負かせる」といった挑発的な発言も繰り返しているカニエ。

億万長者としても知られるカニエは、選挙運動に、すでに600万ドル(約6億3720万円)近くを費やしているそうだ。

一方で、カニエ陣営はトランプ大統領の対抗馬であるバイデン氏への票を減らすための「噛ませ犬」的役割であることも暗に認めているとされている。

これまでに複数の報道機関が伝えているところでは、共和党は“工作員”(一部はトランプとつながりがある)の活動を通じて、少なくとも6州の投票用紙に候補者としてカニエの氏名を載せることを目指している。

トランプ大統領を再選させるために、共和党がカニエにお金を支払っているという説まで出ているほどだ。

とはいえ、すでに億万長者であるカニエがお金のために動くとは思えないが。実際に本人も、

「みんな『あなたと共和党は共謀しているんだと思っている』と言うんだけどさ、誰も俺に金を払うなんてことはできないんだよ。だって、俺にはトランプより金があるからな」

と明言。金銭のために出馬を表明したわけではないのだと強調した。

カニエが掲げる公約には、「出産した人には誰でも100万ドル(約1億700万円)給付」「大麻の完全合法化」といった突拍子もないものも含まれているが、わらにもすがるような思いで投票する人も決していなくはないだろう。

このまま選挙当日まで選挙活動を続けていくのか、すでに辞退の準備をどこかで進めているのか、真相はわからない。今後も一挙手一投足に注目だ。