キングコングの梶原雄太を叱責し話題となった上沼恵美子MCのトークバラエティ番組『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が、突如最終回を迎えることとなった。
局サイドは終了理由について、今月放送開始25周年を迎えたことで「番組として一定の役割を果たすことができた」と説明した。
しかしスポーツ各紙はそれに構うことなく、上沼と局の不協和音を次々に報道するという異例の展開となっている。
キンコン梶原との因縁?
関西の視聴率女王の異名をとる上沼恵美子が司会を務めるトークバラエティー「快傑えみちゃんねる」。
同番組は今月で25周年を迎え、同局は「番組として一定の役割を果たすことができた」「無観客収録となり、トークショー形式の放送ができなくなった」と終了理由を説明。
上沼恵美子といえば先日、お笑いコンビ・キングコングの梶原(現在はカジサック名義でYouTuberとして活動中)へのパワハラ疑惑騒動が話題となったばかりだ。
もとはといえば、上沼の「大のお気に入り」だったキングコングの梶原。2015年からレギュラーを務めてきた梶原との騒動が明らかになったのは今月2日のことだ。
週刊誌によれば6月中旬の同番組の収録で、上沼が梶原について、「何度もおごってきたのに」と義理を欠いているなどと怒りをあらわにしたという。
[adsense]「あなた途中から入ってきた子やんか」「本気で怒ってる、イラついてんねん、君に」
などと批判したことを報道。同週刊誌発売日である今月2日に、局側が梶原の降板を認めるという急転直下の展開だった。
同番組は上沼の次男が構成作家を務めており、週刊誌の直撃に上沼は「息子が『梶原さんはちょっと役に立ってない』と言ったみたい」と認めている。
梶原は16年から、ABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」でも隔週レギュラーを務めていたが、6月いっぱいでこちらも、突然降板した。
梶原が出演していなかった6月29日の生放送で、上沼が
「梶原君がね、東京から(来るのが)しんどいっていうことで、行ったり来たりが。忙しくなってきてるしね」
と梶原の降板をフライングで発表。梶原が同日これにすかさずツイッターで反応し、
「『忙しくなって東京から行くのがしんどくなったから卒業した』と僕が言った事実はございません」
と、上沼の直前の発言を否定する騒動にもなっていた。
これらの梶原とのトラブルは、「えみちゃんねる」終了とリンクしているようだ。
「女性セブン」によると、上沼が収録本番中に梶原の態度を執拗に責め立てた場面は『お蔵入り』になったということらしい。
そして、上沼の不満は梶原だけでなく、関テレ本体にも向かうようになり、その果てに降板するに至ったようだ。
公式発表では、番組終了を決めたのは関テレ側ということになっているが、要はそんな上沼に『付き合いきれなくなった』というのが実情ではないかということだ。
マネージャー追い出し事件
[adsense]25年の歴史に幕を下ろすにしては、唐突かつ不自然すぎる流れのため、色々な憶測が報道されるのもやむなしだ。
一部スポーツ紙が報じた「マネジャー退社説」という点にも、業界関係者から注目が集まっている。
事実、同番組の打ち切りは突然決まったといい、「まさか明日放送される回が最終回になるとは、収録時、局関係者や出演者は誰も認識していなかった」(テレビ局関係者)という。
現在も、翌週以降の後釜となる番組は調整中とのことだ。本当に突然、番組の打ち切りが決定したということを物語っている。
スポーツニッポンは、上沼と長年連れ添った女性マネージャーが5月に突然退社したことも関係あるのではと見ているようだ。
同誌によれば、この女性マネージャーN氏もまた、梶原と同じように、上沼恵美子の息子の被害者なのではということだ。
梶原のケースと同じく、息子からあることないことを吹き込まれた上沼は、ついには彼女を事務所から追い出してしまったとか。
関テレからすれば、一連の騒動は“親離れ・子離れ”できない上沼母子の『暴走』にしか映らなかったという。
これまではこの女性マネージャーN氏が上沼とテレビ局との間のクッション、潤滑油のような役割を果たしていたが、彼女を失ったことで上沼の心労は増えたようだ。
ブチギレ降板へ
各週刊誌の報道によれば、梶原との騒動後、上沼は「番組をよくしたい」と番組スタッフに漏らしたという。
「良い番組にしたいので何でも相談してほしい」「改めるべきところがあったら言ってほしい」
という上沼の声に応え、実際に現場スタッフが意見を提案したところ、
「そんなことを言うならやめる」
とブチギレ、今回の降板に至ったということだ。
[adsense]これについてあるスタッフは、「番組は完璧で何も言うことはない」という返答を予想していた上沼は、実際に意見を聞いてプライドを傷つけられてしまったのでは、と推測している。
先述のマネージャーを失ったことに加え、上沼が長年信頼していた番組プロデューサーも梶原との騒動後に番組を離れてしまったことも、番組打ち切りの一因と思われる。
スポニチはさらに、「えみちゃんねる」の番組打ち切りに際し、総集編や再放送を上沼が拒否しているという事実も報じた。
関西テレビ側は秋の番組改編時まで間をもたせるためにこういった措置を提案したそうだが、上沼が首を縦に振らなかったということだ。
週刊誌の報道だけを切り取ると上沼が感情的になったようなイメージを持たされるが、関西テレビ側の対応が的確だったのかは定かではない。
一定数のファンもいるだけに、局からの真摯な説明や、上沼本人からの説明を聞きたいという声も多いようだ。
25年も愛されていた長寿番組が、このようなわだかまりを残したまま終わってしまうのは非常に残念だ。