お笑いコンビのEXITが、先日2人で受けた人間ドックの結果を自身の公式YouTubeチャンネルで発表。2人とも体に何かしらの症状が見つかったのだが、そのうち、特に兼近大樹の診断結果に心配の声が集まっている。
兼近は心臓に「ブルガタ症候群」なるものを患っていることが疑われる状態だという。これは、突然死に繋がる可能性もあるとのことで、想起に専門医に診てもらうように医師から進言されたようだ。
人間ドックの結果発表!りんたろー。は胃炎
今月17日、お笑いコンビ・EXITが自身らのYouTubeチャンネルを更新。健康診断の結果を公表し、ファンから驚きと心配の声が続々あがっている。
この日に投稿された動画では、2人が人間ドックを受けることに。採血や腹部エコー、胸部PCから胃カメラまでしっかりと検査を行ない、胃カメラで2人がえずく姿なども映された。
その後、検査結果を動画内で紹介。検査結果は担当医がリモートで説明し、また今後の対応などもあわせて説明していった。
2人のうち、りんたろー。は、萎縮性胃炎になっていることが発覚。この症状は、放置しておくと胃がんにつながる可能性があるが、今回は早期発見だったために大事には至らなかったようで、一安心だ。
問題となったのは、細身で健康そうな印象の兼近だ。皮下脂肪も内臓脂肪もりんたろー。に比べかなり低い数値を出していたのだが、どうやら脂肪量や血圧とは関係のない話のようだ。
突然死の危険性!心臓に異変あり
兼近の検査結果について、医師が「心臓は心臓なんですけど…指摘がひとつあります」とし、兼近の心臓の中の電気が「ブルガーダ型の心電図だった」と懸念点を説明。「ブルガタ症候群である」と断言されたわけではないのだが、その傾向があるとのことだ。
この症状は、悪化すると不整脈を起こす可能性があるのだという。発作が起こると心室細動(心臓が細かく震え、規則的な拍動を失うことで、全身に血液を送れなくなる状態)になる疾患だということだ。
最悪の場合には「心臓突然死につながる可能性がある」との指摘も。これを聞いた兼近本人は表情を強張らせ、りんたろー。は言葉が出ず、一周回って笑ってしまっていた。
医師から兼近に「日中活動していて、急にフワッとしたり、ちょっと失神みたいなのを繰り返したことないですか?」と質問が。兼近は「心当たりありまくりですよ」とし、「たまに風呂場で寝てます。前が見えなくなって、風呂場の平場のところで寝てます」と語った。
また医師は兼近に、寝ているときに呼吸が途切れないかについても質問。兼近は、寝ているときに苦しくて目が覚めることはしょっちゅうで、ゲームや漫画などに熱中して呼吸を忘れてしまうことも「日常茶飯事」と答えたのだった。
これらの状況を受けて医師は、「ブルガーダで片付けられるか、不整脈で片付けられるかは別として、僕らが気になる確認項目は、いくつかチェックが入っちゃってるんで、早い段階で(精密検査を)やったほうがいいですね」と説明した。
ブルガタ症候群とは?アジア人男性に多い
過去には「ぽっくり病」といった名称で呼ばれていたこともあったブルガタ症候群だが、1992年に発見された病気ということで、比較的近年になってから発見された症状でもあることから、あまり聞き馴染みがないのではないだろうか。
ブルガタ症候群はアジア人に多く起こり、男女比でいうと9:1で男性に多く起こる症状だという。ただ、「ブルガータ型の心電図」と診断されたすべての人が危険な状態にあるわけではないとされている。
発病の原因は十分に分かっていないというが、一部で遺伝の影響があるとされている。 多くの人が無症状だが、危険度が高いケースでは、不整脈により失神したり、心肺停止・突然死に至る場合もあるというのが一般的な知見のようだ。
「ブルガダ型心電図」が健診などで見つかっても、その他の異常な検査結果や、危険なエピソードが伴わなければ必ずしも「ブルガダ症候群」とは診断されないという。今回の場合は、医師による兼近への問診の中で、「寝ているときに呼吸が苦しい」ことなどを挙げたために、専門医の診察が必要と判断されたといったところだろうか。
ファンからは心配の声
この症状については解決策や治療法がないというわけではなく、医師は兼近に対し、「この病気も病態もわかってきて、いろいろ対策もとれるようになってきたので、その辺は循環器の先生と一緒に考えていけたらと思います」とし、予防方法はあると解説。
それでももちろんファンにとっては心配な状況であることには変わりない。今回の動画のコメント欄には、「かねちー、そんな身体の状態だったのに、人に優しいし皆を全力で笑わせてくれてたの?」「企画とはいえ、人間ドック受けてくれてホントに良かった」「思い当たることがあったんだね」「自覚症状があるのに忙しい仕事頑張ってたのか」といった、ファンからの驚きや心配の声が多数寄せられている。
多忙ではあろうが、早いうちに循環器系の医師に診察してもらい、指示を仰いでほしいところだ。