NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（月～土曜午前8時）の第107話が4月1日に放送された。母娘３世代の100年間の物語を描くという、朝ドラ史上初めての試みということで話題になっている「カムカム～」も、残り1週間というところ。物語も佳境を迎えている。
「カムカム～」のあとにNHKで朝8時15分から放送される情報番組「あさイチ」では同日、現在3人目のヒロインとして大月ひなた役を演じている、元AKB48で女優の川栄李奈が生出演した。
なお、本文では4月1日放送分までの間のストーリーについて触れることがある。ここまでの放送分を見ておらず、ネタバレを避けている場合にはじゅうぶんにご注意願いたい。
川栄李奈「あさイチ」に生出演
同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪となっている。
1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音が主役（安子）を、昭和30年代からの大阪編では深津絵里が安子の娘である「るい」を、そして現在放送中である、昭和40年代からの京都編での主人公「ひなた」（るいの娘）を川栄李奈が演じている。
4月1日に情報番組「あさイチ」に生出演した川栄李奈は、番組が始まるやいなや、ドラマ中での「元カレ」について尋ねられる。というのも、川栄李奈演じる「ひなた」は本郷奏多演じる五十嵐文四郎と破局し、約10年越しに仕事の関係で再会を果たす。まだ五十嵐に対して思いが残っており、この再会は運命では？と感じるひなたに対し、残酷にも五十嵐は「結婚しようと思う」と自分には結婚を心に決めた相手がいることを告げたのだ。
そもそも破局をしたのも五十嵐のせいで、彼を支えようとしたひなたを五十嵐が捨てていく形で別れた。そして、再会に心躍らせるひなたに対し、このような無情な報告。
「あさイチ」には、「文ちゃんのことを川栄さんは許せますか」という質問が多数寄せられていたという。川栄は、「川栄的には許せないですね。ひなたは許していましたけど」と話し、笑いを誘ったのだった。
英語ペラペラ？どうマスターした？
「カムカムエヴリバディ」は、3編通して英語がキーワードとなる。ひなたも英語をまったく話せないところから、ラジオの英会話講座を活用し、仕事で使えるレベルまで上達していく姿を描かれている。
ひなたを演じる川栄も、英語はからきしだという。彼女の過去の姿を覚えている人も少なくないかもしれないが、バラエティ番組などでは「勉強のできないおばかキャラ」という立ち位置を確立していたものだった。その彼女がこのドラマでは、英語を堂々と披露しているのだ。
「あさイチ」で川栄が語ったところによると、約1年間かけて先生にみっちりと教えてもらったのだという。英語が上手に聞こえるこつは、日本人がつまずきやすい「R」と「L」の発音の違いをクリアにすることや、「TH」の発音をマスターすることだと強調した。
本人いわく、英語がペラペラになったというのではなく、あくまで台本の中にある文章の発音を練習し続けたということのようだ。そのため、英会話をしろと言われたら、それはまた別の問題のようだ。
そうはいっても、今回のドラマを見たテレビ関係者や映画関係者から、英語を使った役のオファーが今後くるかもしれない。そういったことも考えると、発音がよくなった今、このまま流れで英語自体も勉強してしまえば、かなりの強みになりそうだ。
残り1週！すでに「号泣」の声続出
いよいよ残り1週。ホームページには来週予告がアップされた。物語は、離ればなれになってしまっている母・安子との再会を望み、なんとかその手がかりになればということで、思い出の地で開かれるクリスマス・ジャズ・フェスティバルに出演することに決めた「るい」がキーになる。
るいはジャズフェスティバルで、子どものころに母・安子から聴いた「サニーサイド」を歌うのだろうか？自分の娘である「ひなた」の名前の由来にもなった、思い入れの強い歌だ。次週予告を見る限り、このフェスティバルには懐かしい面々も顔をそろえるようで、ツイッターでは早くも「号泣」の言葉が並んでいる。
「我慢できなくて予告みちゃった」「カムカム予告見ちゃったよ～」「予告でもう泣ける」「最終週予告だけで号泣」「予告で既に大号泣」「思いがけず来週の予告動画見てもうた。映画の予告動画のよう…月曜日まで待てないよー」「来週の予告編を見てしまってもうやばい。あかん、あのフレーズあかんわ。ずっと続いてほしい物語」「来週予告、あの言葉が昇華されるの？もう既に泣きそう」などと反響は大きかったようだ。
謎の女性・アニー（森山良子）の正体はるいの母・安子なのだろうか？残り一週間、カムカムエヴリバディから目が離せない。
