福山雅治 映画ガリレオ9年ぶりの新作!前作降板の柴咲コウも復活出演

歌手で俳優の福山雅治が、東野圭吾の小説「探偵ガリレオ」シリーズの映画化第3弾となる『沈黙のパレード』で主演を務めることがわかった。

福山はこれまで通り、「ガリレオ」こと物理学者・湯川学役を続投する。映画化第2弾の『真夏の方程式』(2013年)以来、約9年ぶりとなる「ガリレオ」シリーズだ。

「ガリレオ」シリーズといえば福山雅治と柴咲コウがタッグを組んでいるイメージだが、前作『真夏の方程式』ではなぜか柴咲コウが出演しないという謎のキャスティングだった。そんな彼女も、今回は復活するようだ。

常に視聴率20%超え!ガリレオは脅威のヒット作

東野圭吾の小説が原作の『探偵ガリレオ』シリーズは、物理学者の湯川学が不可思議な事件の数々を、科学的な検証と推理によって解決していく物語だ。

2007年、フジテレビ月9枠で放送された連続ドラマ『ガリレオ』(第1シーズン)。変人でありながら天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学を演じた福山雅治の見事なまでの好演が大反響を呼び、平均視聴率21.9%という異例の高視聴率を獲得した。

さらに翌年、2008年に公開された映画『容疑者xの献身』は興行収入49.2億円の大ヒットを記録した。それから5年後、連続ドラマ『ガリレオ』(第2シーズン)が放送され、初回から4週連続20%越えの驚異的な数字を叩き出した。

同年6月には映画化第2弾となる『真夏の方程式』が公開となり、興行収入33.1億円の大ヒットを記録し、その年の興行収入邦画実写1位という名誉を獲得した。誰がどう見ても、日本エンタテインメントの誇るヒットシリーズだ。

あらすじは?柴咲コウ復活にガリレオファンも喜び

本作『沈黙のパレード』は福山雅治にとっては『マチネの終わりに』(2019年)以来、3年ぶりとなる映画主演作だ。今回も再び、不可思議な事件を科学的な検証と推理で見事解決していく天才物理学者・湯川学を演じる。

また今回は、前作『真夏の方程式』には出演しなかった、警視庁捜査一課の刑事・内海薫役の柴咲コウや、湯川の大学時代の同期で内海の先輩刑事・草薙俊平役の北村一輝がスクリーンにカムバックするという。

柴咲コウの復活には注目が集まっている。ガリレオファンの中でも人気を放ち、警視庁捜査一課の刑事であり、草薙の部下で、理論よりも自らの直感や感情を信じて行動する、正義感あふれる熱血タイプの刑事という役柄だ。

今回の『沈黙のパレード』では、北村一輝演じる刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件で無罪となった男が、新たな事件の容疑者として浮かび上がってきたことから物語は始まるが、その男は秋祭りのパレードの日に死亡してしまう。男の死因は不明で、彼に対して殺害動機のある者は全員アリバイがあるという超難問に湯川たちが挑むことになる。

福山雅治は、俳優個人としては「草薙と薫に会えるのをずっと心待ちにしていました」としながらも、「しかし湯川としては…またやっかいな2人と再会したな…、と思っているかと(笑)」と、ユーモアを交えてコメント。

「小さな街で起こった悲し過ぎる事件。関わった人たちすべてが被害者であり、加害者でもある。『沈黙のパレード』という東野先生が世に送り出した極上のミステリーの実写化。この高いハードルかつ挑みがいのある難問に、我々はどういう最適解を導き出すのか。僕も湯川と共に今作の映画化における極上のエンターテイメントを探究したいと思います」

と意欲を見せている。

「ガリレオ」は福山雅治の「ハマり役」1位!

2019年、「福山雅治がはまり役だった作品ランキング」が、ランキングサイト「ランキングー!」にて発表された。その際にも「ガリレオ」は、圧巻のぶっちぎり1位だったという。

福山演じる湯川は、「実に面白い」などの口癖でもおなじみの人気キャラクターで、投票者からは「癖のある学者がよく似合っていた」などの意見が上がっている。福山雅治ファンも、ガリレオファンも、新作を心待ちにしていたことだろう。

参考までに2位は「ひとつ屋根の下」で、ホームドラマで柏木家の次男・雅也を熱演した福山。“チイ兄ちゃん”の愛称で親しまれ、「あんちゃん!」「小雪~」のセリフでモノマネする人も多発したキャラクターだ。

3位にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」、4位には「そして父になる」が続いた。

前作で柴咲コウ降板の裏事情?共演NG?

先述のように、本作『沈黙のパレード」では柴咲コウが女刑事役として復活を果たすわけだが、前作で出演しなかった背景には未だに疑問の声が噴出している。

ドラマシリーズでも映画第一作でもヒロインを演じており、福山雅治とのユニット「KOH +」の名義で「KISSして」「最愛」など、「ガリレオ」シリーズにまつわる楽曲も数多く出しているほどの功績を残している彼女が、突如として姿を消すのは異様だったからだ。

『容疑者Xの献身』の頃の2人 出典:シネマトゥデイ

『真夏の方程式』では、ヒロインを演じたのは吉高由里子だった。吉高由里子は主演の福山雅治と同じ「アミューズ」所属のために、事務所が吉高由里子を出演させるために柴咲コウを降板させたのではないか?と言われている。主演とヒロインが同じアミューズ所属ということで、事務所が裏で権力を利用しているのではないか、という噂が立ったのだ。

その後、降板を余儀なくされた柴咲コウが激怒して、吉高由里子とは共演NGになったという噂も流れたほどだ。真偽のほどは定かではない。

また、当時は柴咲コウは歌手活動に専念したかったために自ら辞退したのでは、と推測している芸能関係者もいないことはないが、先述のように柴咲コウは「ガリレオ」シリーズに関われば間違いなく福山雅治とのユニット「KOH +」でヒット曲を出すであろうから、歌手活動のために辞退するというのもなかなか考えにくい。

なんにせよ、本作でまた柴咲コウが戻ってきたということは、「ガリレオヒロインの座は柴咲コウのもの」という事実が改めて証明されたようなものかもしれない。