モルモット×カー(車)という異色の組み合わせで、SNSを中心に人気沸騰中のテレビアニメシリーズ『PUI PUI モルカー』。
放送当初からTwitterのトレンド入りを果たし、国内外での反響も大きな大人気作品となった本作。3ヶ月の放送期間を経て最終回を迎えたが、この度Blu-ray&DVDが発売決定した。
舞台はモルモットが車になった世界
2021年1月よりテレビ東京系「きんだーてれび」にて放送された、パペットアニメクリエイターの新鋭、見里朝希(みさと ともき)監督初のTVアニメシリーズ『PUI PUI モルカー』。
舞台はモルモットが車になった世界。
癒し系の車“モルカー”。くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。常にとぼけた顔で走り回るモルカー。渋滞しても、前のモルモットのお尻を眺めているだけで癒されるし、ちょっとしたトラブルがあってもモフモフして可愛いから許せてしまう?!
クルマならではの様々なシチュエーションを中心に、癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションもありのモルだくさんアニメーション!
(中略)
羊毛フェルトでできたモルモットのキャラクターたちが、ストップモーションアニメで表情豊かに動き回ります。タイトル「PUI PUI」はモルカーの鳴き声。なんと声優は実際のモルモットが担当! お子さまはもちろんのこと、新たなアニメ表現の登場を渇望するアニメファンをも唸らせる、幅広い世代にお楽しみいただける作品が誕生しました。
PUI PUI モルカー公式サイトより
以上が公式サイトによるイントロダクション。これを読んだだけではちんぷんかんぷんかもしれないが、とにかくこのアニメの世界ではかわいいモルモットたちが車になっているのだ。
ずんぐりとした形のモルカーたちが4足を駆使して一生懸命に動く姿がなんとも愛らしい。フェルト生地のパペットがコマ送りのような動きをしているという点では、NHKのアニメ「ニャッキ」に通じるものがある。
ついに迎えた最終回!DVDとブルーレイも
【あしたの #モルカー は❓】
— PUI PUI モルカー【公式】 (@molcar_anime) March 22, 2021
PUI PUI モルカー 最終回
「Let’s!モルカーパーティー!」
ドライバーが寝てしまったら、夜はモルカーたちのもの。パトモルカーもDJモルカーもやってきて、みんな集合!レッツモルカーパーティー!https://t.co/CTBLhyE460
テレビ東京系 #きんだーてれび あさ7時30分 pic.twitter.com/TAKl11DYsV
放送されるたびにツイッターではトレンド入りという脅威の人気っぷりは、「モルカー」がただのパペット短編アニメではないことを証明している。夢中になっているファンが続出し、たびたび話題となってきた。
そんな大人気アニメ「モルカー」も、ついに最終回を迎えた。3ヶ月という短い放送期間ながらも、視聴者の心をがっちりと掴んだことは疑いの余地がないだろう。公式ツイッターのフォロワー数は40万を突破している。
今後は見逃し配信を期間限定で行うほか、DVDとBlu-rayディスクの販売も決定されたとのことで、公式から発表が出されている。
DVD・Blu-ray化にあたっては、エンドレスリピート再生機能付きで、永遠にモルカーを楽しめる夢の ”無限モルカー” 仕様が付随されているほか、受注限定生産のBlu-rayには、映像鑑賞のおともにリモコンスタンドとしても使用できる〈ポテトのぬいぐるみマルチスタンド〉が付く。
その他、絵コンテ等収録のデジタルギャラリーや、各話解説やキャラクター紹介を盛り込んだ16ページのブックレットなど、ファンにはたまらない豪華仕様になっているという。
また、購入店舗によっては、店舗特典として ”モルカー運転免許証” もしくは ”オリジナルミニうちわ” もプレゼントされる。ファンなら喉から手が出るほど欲しいであろう特典ばかりだ。
モルカーはなぜ流行った?
「モルカー」はなぜここまでに人気が爆発したのだろうか?パペット短編アニメとしては異例といって差し支えないだろう。
ひとつには、当然といえば当然であるが、キャラクターたちがかわいく、癒やされるということがあるだろう。主人公の「ポテト」を筆頭に、それぞれのモルカーに名前がついており、性格や好きなものがある。
アニメの放送時間の短さも人気の理由の1つかもしれない。2分40秒という短さで、さくっと見られる手軽さがありがたいというファンも多いのだろう。
子供向け番組ながら、大人の鑑賞にも耐えうる、含蓄ある内容であることにも触れなくてはならない。銀行強盗、ながら運転など、人間がトラブルを起こし、モルカーがそれを解決するという流れに風刺的な要素もある。
台詞もナレーションもない中で、モルカーたちの動きや表情で3分という短さの中に起承転結、風刺的な要素を詰め込んだ同作品。DVD・Blu-rayが出るほか、この人気に答えて続編や映画化といった可能性も?