雨上がり決死隊が解散で最後のドロップキック 宮迫の整形後の顔にネット騒然

解散を発表したお笑いコンビ、「雨上がり決死隊」の蛍原徹と宮迫博之の2人が17日、「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」を吉本興業公式YouTubeチャンネルおよびABEMAで配信した。

番組冒頭、宮迫博之が自身の闇営業騒動について謝罪を述べた後、蛍原徹が「雨上がり決死隊、平成元年にコンビを結成しまして、約32年になりましたが、本日をもちましてコンビを解散いたします。お世話になりました」と挨拶。蛍原、宮迫共に頭を下げた。

代名詞となる「ドロップキック」を披露して盛り上がる場面や、後輩芸人である「FUJIWARA」の藤本敏文が号泣するシーンなどもあった本番組。内容もさることながら、整形手術を受けたという宮迫の顔の変化にも注目が集まった。

闇営業問題がきっかけ 解散を切り出したのは蛍原から

2019年6月に発覚した「闇営業問題」以来、事実上活動を休止していた雨上がり決死隊。闇営業問題とは、「カラテカ」入江慎也の仲介で、宮迫博之やロンドンブーツ1号2号の田村亮ら、吉本興業所属の芸人が、過去に「振り込め詐欺」グループの忘年会に出席したことが「FRIDAY」で報じられたことによって明るみとなった事件だ。

宮迫や田村らは、同団体が反社会的勢力だとは知らなかったことや、金銭の授受はなかったことを説明。しかしのちに、金銭の授受があったことが発覚したほか、釈明会見を開きたくても吉本興業のトップ2から圧力をかけられて発言のチャンスを得られなかったことなどを暴露し、話はまた急転した。

また、宮迫が2016年に金塊強奪事件の主犯格とされる男らと飲食し金銭を受け取っていたとの疑惑を「FRIDAY」が同年7月に報じる。これにより、吉本興業は同日付をもって宮迫と契約解消したことを発表していた。

しかし、宮迫が吉本興業を退社してもなお、「雨上がり決死隊」は解散していなかった。復活のチャンスをうかがっていたのであろうが、ここにきて蛍原から三行半が送られることとなった。経緯を蛍原が明かす。

今回「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」として配信された番組冒頭、蛍原はこの2年間、コンビとしての活動はなく、それぞれが個々に仕事をしていたことを振り返って以下のようにコメントした。

「やっぱり僕的にですね、宮迫さんに対する気持ちがちょっとずつズレが生じてきたかなと正直思います。もちろん、最初はですね、コンビで、戻ってきて、2人でなんとかもう1回復帰したいと僕は思ってきました。なんですが、宮迫さんがYouTubeやり始めたくらいから、これはですね、個人個人のやっぱり価値観なり方向性の違いがあるもんで、僕と宮迫さんの価値観、方向性の違いが大きくなってきたような気がします。そのあたりが僕は複雑な気持ちがずっと続いていました」

闇営業問題後、宮迫は個人のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ」を開設し、これが一躍大人気チャンネルに。宮迫のYouTuberとしての収入は、芸人時代よりも遥かに高いとも報じられていた。

吉本興業の後輩が宮迫のYouTubeに出る時、蛍原のもとに挨拶があったそうだが、蛍原は「なんかそれもですね。なんか……わざわざ報告して頂いて、なんか苦しいな、しんどいなって思ってました」とした。

「スタッフの皆さんにも気を遣わしてるなというのもありまして、もしかしたらこのアメトーークという屋号を外した方がみんなスッキリと進むんじゃないかなと思って、気持ちがそっちの方に行きました。それで今年の4月に宮迫さんに会って頂きまして、僕の方から解散しようということを切り出しました。これがわりと簡単な経緯になります」

と解散の経緯を語った。

フジモンや出川ら出演者も涙

通常の「アメトーーク」と同じく、複数ゲストを呼んでの構成となった今回。出演者らが最後にメッセージを出していった番組後半で、出川哲朗やFUJIWARAの藤本敏文も涙を見せた。

出川は2人が揃っているところに呼んでもらえて感謝している旨を述べたほか、「『アメトーーク!』は間違いなくバラエティー史上に残る番組だから、それを作ったことを誇りに思ってほしい。1回、“笑いの金メダル”をとったんだから」と続け、嗚咽しながら涙を流した。

FUJIWARAの藤本敏史も顔にハンカチをあてて大号泣。「解散までせなあかんことなんですか。納得いかないですわ」と振り絞るように語気を強めた。そして涙を流しながら、

「宮迫さんが悪いんですやん!宮迫さんのせいですよ、もう。最後だから言わせてもらいますけど。雨上がり決死隊がなくなるんですよ。どんだけ迷惑かけるんですか、マジで!解散するのは信じられない。何とかならないんですか、本当に・・・」

と激しい口調で続けた。そして、「再結成は何年掛かっても、爺さんになってもいい。その時にもう一回、呼んでほしい。こんな悲しいことじゃなくて、嬉しいことで泣きたいですわ」と、2人が再びコンビを組む日を待ちたいと訴えた。

蛍原は、「すごくありがたい言葉なんですけど、やっぱりそれくらい、(今の)フジモンみたいなことを、ぼく、1年半毎日泣いてたんで。それは自分なりに決定したことなんで。すごく気持ちはうれしいんですけど…という感じです」と話した。

最後にドロップキックで「32年間ありがとうございました」

出典:日刊スポーツ

番組最後に2人がコメント。蛍原は「解散ということはぼくが決めたことなんで。もちろん、ここからが本当に大事だと思ってますんで、ぼくも宮迫さんも前向きに頑張っていこうと思っています」と述べた。

宮迫は「本当にぼくのせいなので。一生かけてそれは反省したいと思います。でも、50すぎて見苦しいかもしれないですけど、あきらめずに、いつか一緒にできることがある、その日を作るために、ぼくは何もあきらめずに、頑張り続けたいと思います。感謝する人たち、謝る人たちが多すぎて、うまく言葉にはできないですけど、泥くさく生きる姿を見ていただきたいし、笑っていただきたいと思います」などと、涙ぐみ、時折声を詰まらせつつ話した。

代名詞である「ドロップキック」を求める声が飛び交うと、宮迫は「飛べないですよ、50こえて・・・」とこぼしつつ、得意ネタであるプロレス技「ドロップキック」を蛍原に対して放った。

宮迫は「蛍原さん、32年間ありがとうございました」と言いつつ、スーツ姿でジャンプして蛍原に”最後の”ドロップキック。蛍原も豪快に床を転げ、「ほんとうにみなさん、ありがとうございました!」と2人で頭を下げて配信を締めくくった。配信は約1時間50分に及んだ。

なお、番組内で、テレビ朝日系「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク」のタイトルからコンビ名を外し「アメトーーク」になることが発表された。蛍原は、解散に伴い番組終了を主張したという。「解散するということは、宮迫さんのおかげで今の僕がある。僕だけ残るのはあまりにも都合良すぎる、と」と話した。

宮迫は「僕は勝手しながらやってきた。その間にこの人がどれだけフォローしてくれたか。僕だけの力じゃない、コンビの力だから、と言った。アメトーークでチャンスをつかんでいく人を見るのが好きだから、番組はなくしたくないと説得した」と説明した。

整形手術受けた宮迫の顔の変化にネットも驚

出典:エキサイトニュース

番組内容もさることながら、宮迫の顔の変化にも注目が集まっている。変化に気づいた出演者の東野幸治は、「アップになった時、ブラックデビルみたいな顔になっている」と指摘。宮迫は「整形手術のダウンタイムだから」と説明した。

6月27日のYouTube動画で、51年間付き合ってきた目の下の深いクマを除去すべく、美容整形外科を訪れた宮迫。手術に際して「目の周辺が落ち着くまでに3カ月ほど」「少なくとも1週間から2週間は動画撮影できない」と告げられるも、きれいな顔になるべく手術に踏み切っていた。そして、今回の放送でも、くまやほうれい線が薄くなってすっきりした様子が確認できる。

TwitterなどのSNSでも、「宮迫、フリーザみたいな顔になっている」「宮迫、顔が変わっているぞ!」というコメントが複数投稿されている。