最新の週末映画動員ランキング(興行通信社調べ)が今月12日に発表された。
公開から12週連続で1位だった、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」(きめつのやいば)無限列車編』(昨年10月16日公開)を抑え、今月8日より公開されたアニメ映画『銀魂(ぎんたま)THE FINAL』が1位を獲得。
「鬼滅の刃」公開以降、実に3ヶ月ぶりの首位交代となった。そんな人気の「銀魂」には入場者特典もついているが、その転売も問題となっている。
過去には小栗旬・橋本環奈で実写化も
『銀魂』は、2003年12月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がスタートした同名漫画が原作。作者は空知英秋(そらち ひであき)氏。
架空の江戸を舞台に「天人」(あまんと)と呼ばれる異星人らによって支配された世界で、「万事屋」(よろづや=何でも屋)を営む坂田銀時と、彼を取り巻く人々が織りなすSF時代劇コメディーだ。
2006年4月にテレビ東京系でアニメの放送がスタートし、これまでに第4期まで放送している。
また、過去には小栗旬が主演で実写映画化したこともあり、主人公・坂田銀時の「万事屋」の仲間の1人・神楽(かぐら)を演じた橋本環奈が鼻に指を突っ込むシーンなども注目を集めた。
今回公開された「THE FINAL」は、銀魂の最後の映画化となる。主題歌および挿入歌は、これまでも銀魂に数々の楽曲を提供してきた「SPYAIR」と「DOES」が務める。
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— SPYAIR STAFF (@SPYAIRSTAFF) January 10, 2021
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特典は「銀魂」と「鬼滅の刃」のコラボ!
今月公開された映画『銀魂 THE FINAL』では、地球滅亡のカウントダウンが迫る中、主人公の銀時らが、敵の野望を阻止するために奮闘。
そして、師匠・吉田松陽(よしだしょうよう)の悲願を胸に戦い続ける銀時たちを援護するため、彼らの“最後”のバカ騒ぎが描かれる。
また『銀魂』は、ほか作品のパロディーや時事ネタを取り組む作品としても知られている。
『銀魂 THE FINAL』公開に当たっては、映画が大ヒット公開中の別作品であるアニメ『鬼滅の刃』のキャラクターを作者・空知英秋氏が描いた。
そして、今回それを映画の入場者特典(イラストカード)として配布中であり、『鬼滅の刃』ファンも劇場に訪れるなど話題になっている。
「銀魂」「鬼滅の刃」共に「週刊少年ジャンプ」での連載作品だったからこそ成し得たコラボレーション企画だ。
「鬼滅」ファンを取り込むことに成功したことも、動員数を獲得した要因の1つだろう。映画「鬼滅」公開以降、3ヶ月ぶりとなる首位交替となった。
入場特典の転売でファン怒り
公開以降、好調に動員数を集めている銀魂。ツイッターには早くも映画を鑑賞したと思われるユーザーから、さまざまな感想が投じられている。
ただ、先述の「入場者特典」(非売品)については「怒りの声」が絶えない。
第一週(1月8日~)の入場者プレゼントであるイラストカードが、早くもオークションサイトなどで「転売」されているためだ。
1000円~2000円程度で販売されたものはすでに売り切れとなっており、高いものでは8000円まで値段がつけられている。
コロナ禍の中で映画館に行くのは怖い、でも特典は欲しい…。こういったファンの感情を利用した金儲けだ。
出品されているのは入場者特典のイラストカードだけではない。
「アニメ銀魂 名エピソード総選挙」の獲得票数上位25話と、「銀魂 THE FINAL」の名シーン5種の、合計30種類の中からランダムで配布される「歴代各エピソード&『銀魂 THE FINAL』フィルム風シール」も出品されている。
一枚あるいは数枚まとめて、さらにはポストカードとセットで…と、さまざまに手を加えられ、出品されている。
カードは2月にも配布へ
ただ、公式としても何かしら手を打たなければいけないと思ったのか、現在映画を見に行けない人への救済措置も発表された。
転売されているイラストカードについて、劇場版「銀魂 THE FINAL」の公式サイトに以下の説明が出たのだ。
「第五週(2月5日~)<予定>から全国の上映劇場にて新たに用意され、再度配布させて頂くこととなりました。第五週も第一週と同様に、全10種類がランダムで配布されます」
今慌てて手に入れようとしなくても、2月に再びゲットするチャンスが巡ってくるということで、ファンもいったん一安心だ。