海猿の原作者が実写版は「クソ映画」と苦言!主演・伊藤英明も反応

「映画はDVD化されてから観ました。クソ映画でした。僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました」と苦言を呈し、「しかし、当時はそうした感想を漏らすことはしませんでした。たくさんの人が関わって作品を盛り上げている時に、原作者が水を指すのは良くないのかなと。自分を殺しました」と振り返った。

「言えることは、出版社、テレビ局とも漫画家に何も言わせないほうが都合が良いということです。出版社とテレビ局は『映像化で一儲けしたい』という点で利害が一致していました」とした。

「出版社は、テレビ局には『原作者は原作に忠実にやってほしいとは言っていますけど、漫画とテレビじゃ違いますから自由にやってください』と言います。そして、漫画家には『原作に忠実にやってほしいとは伝えているんだけど、漫画通りにやっちゃうと予算が足りないみたい』などと言いくるめます」と説明。

「『海猿はスペクタクルだから!原作通り作ったらハリウッド並みにお金がかかっちゃうから!』かくして、漫画家は蚊帳の外。テレビ局と出版社の間で話し合いが行われ、事が進んでいきます」と一連の経緯を説明した。

記事に主演・伊藤英明が反応

「海猿」は、困難な海難救助に挑む海上保安官の活躍を描いた作品で、1999年から2001年まで連載された。NHKで単発ドラマ化された後、2004年にフジテレビが実写映画化。2005年から2012年にかけて連続ドラマと映画3作品が制作されてヒットした。

しかし、原作者の佐藤氏は2012年、フジテレビによる事前連絡のない取材や、関連書籍が契約書のないまま出版されたことなどを理由に、フジテレビとの新規取引の停止と、続編制作の許可をしないことを発表。その後2015年に和解していた。

そのため、海猿はもう続編は作られないほか、地上波で放送されることもないということで、トラブルがあったのは知られている通りだ。また佐藤氏は、一度映画の撮影現場に見学に行った際のエピソードも明かしている。

「プロデューサーが主演俳優を紹介すると言うので挨拶に行きました。撮影前だったらしく、その俳優はピリピリしていました。プロデューサーが話しかけると『原作者?しゃべんなきゃダメ!?』と吐き捨てました。嫌なヤツだと思いました」

佐藤氏は名指しこそしていないものの、“主演俳優”とは伊藤英明(48)であることは明らかだ。しかし、佐藤氏のnoteが公開されるやいなや、主演の伊藤英明は自身のインスタで「記事読みました」と投稿。

「『海猿』は僕にとって一生の財産です」と思いを綴り、さらに佐藤氏が現場に見学に来たことについても、「約20年前、現場に出向いて下さり佐藤先生に頂いた原画を今も大切にしています。撮影に携わった全員で過ごした時間も作品も自分の宝物です」と言及し、額に入った原画の画像も投稿した。

「クソ映画」とこきおろし、また自身を「嫌なヤツ」とつづった原作者に対して、「記事読みました」と記した上でのこの投稿。筆者には、伊藤英明からの最大の嫌味のように見えるのだが、皆さんはどう受け止められるだろうか。

なお、この伊藤英明の投稿には、「『あの時は失礼な態度を取って申し訳ありませんでした』と一言素直に書くくらいできないのかな」「男らしく謝ればよかったものを」といった批判のコメントもいくつかついていた。

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