ジャニーズ性加害問題に言及で松尾潔氏解雇 山下達郎・竹内まりや夫婦に非難の嵐

松尾潔氏は、契約解除には山下達郎と、妻である竹内まりやも賛成していることを代理人弁護士を通じて確認。その上で「契約終了の最終合意に応じた」とつづっている。

対するスマイルカンパニーも5日に公式サイトを更新し、小杉周水社長名でコメントを掲載。6月30日付で松尾氏との契約が終了したことを公表した。「松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったもの」としている。

ラジオ発言「この問題を直視しなければ」

なお、松尾潔氏はラジオでジャニーズの問題に言及したものの、その発言は非難めいたものではなかった。同氏はまず、「今回の疑惑を放置することは、ジャニーズ事務所だけの問題じゃないと思っています」とした。

そのうえで、「一番の弊害は、今回の報道やマスコミの有り様を見た子供たちが、もし性犯罪・性暴力の被害者になった時に『声を上げても無駄だ』という諦めの気持ちになるかもしれないことです。疑惑を放置することで、社会全体が諦めの気持ちを子供たちに植え付けかねないのではと、恐れを感じています」と提言。

「メディア、広告業界、芸能界だけでなく、みんながこの問題を直視しない限り、性加害や性暴力は、この先もなくならないでしょう。音楽業界に身を置く私も正直つらいです」とも続ける。

そして「こういう世界に憧れたことがある、あるいは憧れている家族がいる、といった人たちも胸を痛めているはずです。私たち一人一人が、この国が抱える問題として当事者意識を持ち、みんなで膿を出すというところに、舵を切るべきじゃないでしょうか」とした。

ジャニーズ事務所を非難したというよりは、一般論に落とし込み、子供たちに性暴力やいじめ、虐待を訴えることを諦めないよう呼びかけたのであり、その内容は至極冷静で常識的な、まともなものと言えるだろう。本人ものちに「批判ではなく提言」としていた。

だが、この発言が事務所との契約解除へと繋がった。松尾潔氏のコラムによれば、上記のとおり、山下達郎・竹内まりや夫婦も松尾氏の契約解除に合意したというのだ。そして、冒頭のツイートへと繋がる。

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