元SMAPのメンバーで俳優の木村拓哉(49才)と工藤静香(51才)の2人の娘たちが、それぞれ新しい道を切り開いているようだ。次女のKoki,(19才)は初主演映画『牛首村』がヒット中で、女優として注目を集めている一方で、長女のCocomi(20才)は音楽家への道を確立し始めた。
家族仲がよいことで、また両親が大物であることからたびたびネットニュースなどで取り上げられるこの姉妹だが、2人がそれぞれ違う分野へ進んでいくこととなったのには、教育ママである工藤静香の強い意向が反映されているようだ。
長女Cocomiは音楽家 次女Koki,は女優の道へ
Koki,の初主演映画である『牛首村』は、今月2月半ばに公開され、1週間ほどで興行収入は2.7億円と、上々の出だしを見せた。言わずと知れた大ヒット映画『呪怨』シリーズなどを手がけてきた清水崇監督の手腕によるところも大きいが、主演のKoki,も映画初出演・初主演というプレッシャーのかかる環境、しかも一人二役という難しい役どころながら、周囲の期待に応えてみせた。
鮮烈なデビューを飾って、4年となったKoki,。そのバックグラウンドはさることながら、両親譲りの端正な顔立ちに加えて抜群のスタイル、英語スキルなども見せてきた。デビュー後、パリコレに出演したりと、よりファッションモデルとしての色を強めていったが、ここにきて映画初出演・初主演ということで、女優の道へと足を踏みいれ、二足のわらじを履くこととなった。
その一方で、次女から遅れてデビューをしたCocomiは、このたびフルート奏者としてのCDデビューが決まった。今年の4月下旬にはクラシック作品10曲を収めたアルバムを発売予定で、共演者は世界的に有名な音楽家ばかり。また、5月には気鋭の若手女性音楽家が集うコンサートにも出演する予定になっており、ますます注目が集まっている。
長女Cocomiのアーティスト性に注目
もともと2人は、モード誌のモデルとして芸能界の第一歩を歩み始めた。それぞれ違うタイミングでのデビューであったが、Koki,がハイブランドも着こなすモード系のファッションモデルとして幅広く活躍していくのに対し、Cocomiはどちらかというとひとりで黙々と作品を作り上げる「アーティスト気質」だということで姉妹2人の評価は分かれたようだ。
2人のそのような特徴に注目してか、昨年のファッション誌『ELLE Japon(エル・ジャポン)』の企画では、モデル気質の強いKoki,がモデルになって、創造性の強くアーティスト気質のCocomiがそのカメラマンとしてシャッターを切るという企画が実現した。
Cocomiはバレンシアガ、ルイ・ヴィトン、フェンディなど人気ブランドのクルーズコレクションをまとったKoki,を撮影。愛用のカメラを手に、撮影のコンセプト立案から、小道具の配置やポージングまでCocomiのディレクションのもとで撮影が行われた。
撮影中はCocomiが英語と日本語を交えて動きの指示を出し、Koki,がそれに的確に応えていくという相性の良さを披露。姉妹だからこその親密な距離感で撮影が行われ、誌面には上半身裸のKoki,がバックで胸元を隠す衝撃的な写真も掲載。Koki,のモデルとしての新たな魅力を引き出し、Cocomiのクリエイターとしてのセンスに注目が集まった。
2人別々の進路は母・工藤静香の意向?
CDデビューと、女優デビュー。ここにきて、2人の歩む道が大きく分かれたが、この方針には、母・静香の意向が強く反映されていると週刊誌・女性セブンは報じられている。
「デビュー以降、静香さんは、同じ舞台に立つ2人がたびたび比べられることに困惑したといいます。2人がそれぞれのフィールドでお互いのことを気にせずに活躍できるようにと、音大に在学中の長女はより音楽家の色を強く、そして、演技に興味があった妹は女優に注力するようにとアドバイスをしたとか」(ファッション誌関係者)
CocomiとKoki,がお互いの存在にストレスを感じることなく、デビューしてからも仲むつまじく過ごし続けられている背景には、母のこのような手引きもあるのかもしれない。19歳と20歳と多感なお年頃の二人。すれ違いが生じやすい年齢でもあるが、2人には関係のないことのようだ。
姉妹のラブラブっぷりは最近加速化しているほどである。2人はそれぞれのインスタで、高級そうなお店でKoki,のバースデイディナーを楽しんだり、Koki,がCocomiのほっぺをプニプニしたり、パクついたりしている様子を頻繁に紹介している。「こんなに激しい姉妹愛は見たことない」とファンの間ではもっぱら人気だ。