「OL兼アイドル」新内眞衣が卒業セレモニー 乃木坂46初の30代メンバー

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秋元康プロデュースのアイドルグループ・乃木坂46の新内眞衣(しんうち まい)が今月10日、東京国際フォーラム ホールAで行われた卒業セレモニーをもってグループを卒業した。公演直後、YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」に登場した新内は、ファンに卒業セレモニー終了を報告した。

冠番組では、いじられキャラとしても自身のキャラを確立させていた新内。先日には30歳の誕生日をむかえ、乃木坂46グループ史上初の30代メンバーとなったことも報じられた。

今ではすっかり中心メンバーとなった彼女だが、グループに入ったばかりの頃にはうだつが上がらず、OLの仕事のかたわらアイドル活動をしていたこともあった。今回の記事では、彼女の乃木坂46メンバーとしての軌跡も振り返る。

新内眞衣が乃木坂46卒業 グループ最年長メンバー

2月10日(木)に東京国際フォーラム ホールAにて、乃木坂46新内眞衣の卒業セレモニーが開催された。新型コロナウイルス感染対策のもと、会場には5,000人のファンが駆けつけ、有観客での開催となった。

オープニング映像は、新内がレギュラーとしてメインMCを務めてきたニッポン放送「乃木坂46のオールナイトニッポン」で生放送中に卒業を発表したシーン。「オールナイトニッポン0(ZERO)」からスタートしたMCを含めると約6年間レギュラーMCを務め、新内を象徴する映像からスタートした。

本編のオープニング曲は「生まれたままで」。当楽曲は、8thシングル「気づいたら片想い」のカップリングとして収録されたアンダー楽曲(表題曲に選抜されなかったアンダーメンバーによる楽曲)だが、新内がアイドルとして初めて携わった思い入れのある楽曲だ。

後輩メンバーとのやりとりや、MCパート、トーク企画の中でも、新内節を思いきり発揮。彼女の人間性のわかる、ユーモアあふれるやりとりが多く見受けられた。

「“まいまい”(注:一期生メンバー。現在は女優の深川麻衣)が乃木坂を卒業する時に、『最年長にしちゃってごめんね』と言われて。グループ最年長というバトンを“まいまい”から受け継ぎ、しっかりやらなきゃいけないと思った思い出の1曲です」と涙ながらにコメントすると、深川麻衣の卒業シングルとなった14thシングル「ハルジオンが咲く頃」をパフォーマンスする場面もあった。

そして最後は、自身が初めて選抜メンバーに選ばれた12thシングル「太陽ノック」を披露し、本編が終了。アンコールでは、新内のソロ曲である「あなたからの卒業」と、メンバーの卒業時には定番となっており、「乃木坂46の好きな曲」ファン投票による1位を獲得したこともある、名曲「サヨナラの意味」を披露し、締めくくった。

OL業との二足の草鞋で歩んだアイドル人生

乃木坂46に、OLと兼業していたメンバーがいたということを知っている方はどれくらいいるだろうか?地下アイドルや地元アイドルならいざ知らず、乃木坂46という日本を代表するほどの人気アイドルグループで、OLを兼業していたメンバーがいたとは、意外に思われることではないだろうか。

「まいちゅん」こと新内眞衣は大学3年生だった2013年3月、一般的な就職活動をしていた中、たまたま目にした乃木坂46の2期生オーディションに応募し、合格した。OL兼業となったきっかけは、奨学金の返済だったようだ。

「当時、私は(乃木坂46の)研究生で何もできなかったから、あまりお給料がもらえなかったんです。でも大学は奨学金で通っていたので、卒業後に返済していかなければいけなかったんですよ。困り果ててスタッフさんに相談して、紹介していただいたのがニッポン放送のグループ会社で、『OLとして働いて、奨学金を返しながらアイドルをするっていう選択肢はどう?』って言われたんです」

乃木坂46には、表題曲に選抜されていないアンダーメンバーになる前に、さらに「研究生」という制度があり、二期生として合格したメンバーの多くは当初、基本的にこの立ち位置であった。学生のかたわらアイドル活動をしているメンバーにとっては、親からの補助などもあって問題にはならなかったのかもしれないが、確かに新内のような場合には、給料の少なさが難点となる可能性はあるだろう。

そういった経緯で、2014年4月には乃木坂46に籍を置いたまま、ニッポン放送の関連会社に入社した。2018年3月末に同社を退社するまで、異例の“OL兼任アイドル”として活動したのだった。人気が出始める前までは、毎日しっかり会社に出勤できるほどにアイドルとしての活動が少なく、「これでいいのかな」と悩む時期もあったようだ。

新内眞衣の今後の進路は?

昨年の11月、ラジオ内で卒業を発表した新内。1月22日が誕生日である新内は、30歳という区切りを意識していたようで、「やっぱり30歳からは新しい私で人生をやりたいと思って、決断しました」と説明した。

また、卒業後については「何も決まっていない」ともしている。1月25日発売の2nd写真集『夜が明けたら』(小学館)は、彼女にとってアイドル生活約9年の集大成となる作品となったが、この写真集にまつわるインタビューの中では、「年齢も重ねていきますけど、ずっとチャーミングでいたいとも思っています。 30代も楽しみで仕方ないです」とした。

あわせて、「自分にとっての新たなスタート、新人の気持ちで頑張っていきたいと思います」ともした。これまでにはOL、アイドル、モデルとしての経験を積んできた新内だが、今後は挑戦したことのない分野に挑戦していくのだろうか?彼女のさらなる活躍に期待が高まる。

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この記事を書いた人

某鉄道会社で広報を担当のち、脱サラして世界を放浪しているayaです。オランダ移住が目下の目標です。よろしくお願いします。