オダギリジョー現在は脚本家!共演の麻生久美子に降板を勧告しトラブル

オダギリジョーと麻生久美子の信頼関係

そんなドラマ「オリバーな犬~」の制作に関して、ちょっとしたトラブルがあったというのです。麻生久美子に同作品への出演オファーを送ったことを振り返り、オダギリジョーは「麻生さんの面白さを引き出したいと思った」と話しました。

「自分よりも麻生久美子の魅力を引き出せる人は他にいない」としたオダギリジョーは、「麻生さんにあて書きをしたので、ちょっとしたニュアンスも間違えずにやってほしいという気持ちもある」と演出への強いこだわりも説明。

そして「細かく演出をつけても全部返してくれるので。お互いに高め合える」「(作品の)中心となっている一人と言っても過言ではないくらい信頼している」と太鼓判。2人が強い信頼関係で結ばれている関係性だということを明かしました。

実際に、「時効警察」シリーズをはじめとした様々な場所で共演している2人には、はたからみてもわかるような「絶対的な信頼関係」「最強の相棒感」があるというのは以前からも言われているところ。

撮影現場でもずっと話し続けているという2人は、本当に気兼ねなく何でも話せる存在だそうで、過去のインタビューでもオダギリジョー本人が麻生久美子について「僕にとっては本当に面白い研究対象」と表現。

「麻生さんの感性が好き」「くすぐられるというか、脚本を書きたくなりますし、モチベーションを上げてくれる」などとした上で、「僕はあんまり共演者の方と仲良くなれないのですが、ここまで気を遣わないで話せるのは麻生さんくらいですね」などと話していたほどです。

オダギリジョーが麻生久美子に降板を勧告!

ただ、先述したように「時効警察」でも麻生久美子と共演していただけに、「オリバーな犬~」を制作している中で、ある懸念が出てきてしまったといいます。それが脚本家オダギリジョーを悩ませることとなりました。

「時効警察」と同じような作品になるのは避けたかったといいますが、「麻生さんが出演すると“時効警察色”が強すぎちゃって、良くないなぁっていう思いがどんどん大きくなってきて」と回顧したオダギリジョー。

そこで「もう、やっぱり麻生さんに降りてもらうしかないな、っていうところまでいっちゃったんですよね」と、あろうことか作品の中心人物だったはずの麻生久美子にドラマ降板をお願いする流れになったのだと告白しました。

一大決心をしたオダギリジョーはプロデューサーと麻生久美子を呼び出し、「神妙な感じで、改めて『降りてください』って話をして」と、夜中の4時くらいまでこんこんと話し合ったと振り返りました。

麻生久美子「ショックだった」

すると麻生久美子は真摯に受け止めてくれたといい、自分が役を降りるという前提で、「『じゃあ、私の代わりの女優は誰がいいかな?』」と代役には誰がふさわしいかという話し合いにまで付き合ってくれたといいます。

当時を振り返って「本当にそんな人いないですよね」と麻生久美子の人柄を絶賛した上で、とはいえ漆原冴子の役は麻生久美子に宛て書きしたわけなので、色々と辻褄が合わなくなってしまい、考えを改めたといいます。

「麻生さんより面白い女優さんはきっといないだろうなと思うので」とし、麻生久美子の降板は作品にとっても自分自身にとっても全く良くないと改めて気づいたといい、降板を打診したことについては「一時的な迷いでした」と回顧。

結局、なんだかんだとあった後に麻生久美子は同作に出演することとなったわけですが、このオダギリジョーからのVTRを受け、あさイチ司会の博多大吉が麻生久美子に「内心ショックでした?」と尋ねると、麻生久美子は「ショックですよ」と即答。

「お二人(オダギリジョーとプロデューサー)の感じがおかしかったので、もしかして、降ろそうとしてる?って(聞いた)」と、降板を持ちかけられたときのことを笑いながら振り返りました。

ただ当時オダギリジョーから話を聞き「理由は納得できたので、仕方ないかなって」と思ったといいますが、話し合いの末、出演することに。一波乱のあとに出演が決まったことについて「ありがたいです」と回顧していました。

想定外のゴタゴタはあったものの、裏を返せば、それだけオダギリジョーにとって麻生久美子が唯一無二の、作品のイメージを左右しかねない、ひときわ存在感のある女優だということにもなりますよね。

ちなみにこの日の「あさイチ」では、大親友だという女優・宮崎あおいからのサプライズレターも紹介され、ここでも褒められまくり。オダギリジョーがVTRで麻生の魅力についてこんこんと語った直後だっただけに、「え~!あおいちゃんまで?ありがとうございます」「んふふふふ…すみません」と大照れの様子でした。

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