自身初となるベストアルバム「OUR BEST」がオリコン週間アルバムランキングで首位を飾った、元KAT-TUNの赤西仁。
今年はソロ活動10年という節目の年。今まで語られることのなかった古巣・ジャニーズ事務所への思いをこのたび初めて口にし、注目が集まった。
KAT-TUN脱退の真相はメンバー間の不仲?
2001年に堂本光一の専属バックダンサーとして結成されたKAT-TUN。長い下積み時代を経て、2006年にグループとして初となるシングル「REAL FACE」で待望のデビューを果たした。
しかしKAT-TUNがデビューしてすぐに、赤西は海外留学をする為にいったん芸能活動を休止。その後もKAT-TUNは人気を高めていく一方で、ライブツアーなどでは赤西の欠席も目立った。
そして2010年に、赤西の脱退が当時社長のジャニー喜多川氏から発表される。KAT-TUNの東京ドームでのライブ開始前の出来事だった。
脱退の理由はメンバーの亀梨和也との不仲なども噂されたが、公式には「方向性の違い」と説明されている。デビュー当時から海外での活動を視野に入れていた赤西と、実際のグループでの活動のギャップといったところだろう。
ジャニーズ事務所をバカにしている?当時の問題言動の数々
グループ脱退後も、ジャニーズ事務所に所属のまま、ソロ活動を続けた赤西。
しかし2012年には黒木メイサとの「できちゃった婚」を、なんと事務所に事後報告。ペナルティとして、予定されていたツアーや主演ドラマがキャンセルとなった。
そのことに対して当時赤西は、
それ(ツアーやドラマのキャンセル)がペナルティーとは認識してない。結婚して幸せだったんで、ネガティブなことはなかった
と、反省の様子を見せなかった。その後復帰した際にも、暗黙のルールであるアイドルの恋愛禁止に関して、
恋愛禁止という契約があったら、僕はこの仕事をやってない。普通の男の子なんで恋愛はしますよ
と、ジャニーズ事務所との意見の相違をうかがわせた。
その後も事務所の先輩を敬わない、後輩の面倒をみないどころかグループ名を覚えないなどをきっかけに、事務所との軋轢が強まっていった。2014年には契約満了という形で、ジャニーズを退所するはこびとなったようだ。
ついに語られたジャニーズ事務所への感謝にファン感涙!
赤西は今年に入って、同じくジャニーズ事務所を退所した元関ジャニ∞の錦戸亮と共に新プロジェクト『N/A』を立ち上げた。
5月24日には初ライブを米ハワイでやる予定だった『N/A』。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、中止が発表された。
それを背景に2人によって開設されたYouTubeチャンネル『NO GOOD TV』で、赤西はついにジャニーズ事務所への思いを口にした。
この日の配信(NO GOOD TV Vol.5)では、錦戸亮、俳優の山田孝之と小栗旬という豪華メンバーでの対談が行われた。
ビジネスとして成立しているかといわれたら成立していない
と、自らの現状への悩みを打ち明けた赤西。それに返答した小栗旬の言葉に重ねるように、
俺は(ジャニーズ事務所を)否定していないの。感謝もしているし、恩返ししようとしている
と、古巣であり自分を育ててくれたジャニーズ事務所への思いを吐露。「窮屈になったから出た」と一言ことわりを入れた上で、
感謝だったり、そこで培ったものは忘れていない。向こう(ジャニーズ事務所)がオープンになってくれたら、こちらから提案したい
と語調を強めた。
動画を見たファンからは、「仁くんの気持ちを聞けたことが嬉しい」「神回」と、感動の声が集まった。
今後どのような形でのコラボレーションがあるか、現段階でははっきりとしない。だが、恩返しをしたいと言い切った赤西仁からの歩み寄りがあれば、古巣ジャニーズとのなんらかの形での共演があってもおかしくないだろう。