「ミセス」の愛称で親しまれる3人組バンドMrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のミュージックビデオが、「先住民を類人猿に見立てているかに見える」「差別的だ」とされ、SNSで炎上、公開停止に追い込まれました。
また、同曲はコカコーラとタイアップしていましたが、CMも非公開になりました。新曲「コロンブス」は、なぜここまで炎上してしまったのでしょうか
Mrs. GREEN APPLE「コロンブス」MVが物議
出典：公式サイト
6月12日に公開された、3人組の人気ロックバンド・Mrs. GREEN APPLE（ミセスグリーンアップル／以下では「ミセス」表記で統一）の新曲「コロンブス」のミュージックビデオが、人種差別的な内容だと批判を受け、公開停止となりました。
コロンブスのMV（ミュージックビデオ）の公式に発表されていた設定は、「時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたらという想像の物語」「道中で500万年以上もの時を越えて出くわした類人猿たちとのホーム・パーティー」というもの。
動画の中では、メンバーの3人がクリストファー・コロンブスや、ナポレオン、ベートーヴェンといった偉人たちに扮し、猿の着ぐるみを着た演者にピアノを教えたり、人力車を引かせる、猿同士が戦争している映画をみんなで観る、といった演出がなされていました。
あたかもアメリカ先住民は類人猿だったかのような描写や、大航海をした一方で奴隷商人という側面もあったコロンブスを賛美するかのような内容に、公開当初からSNSでは指摘や批判が殺到する事態となりました。
現在は動画自体が非公開となっているためにもう確認することはできませんが、「なんでOKが出たのか？」「誰か止める人はいなかったのか」「海外から抗議されるまえに取り下げた方がいい」「先住民は類人猿じゃない」などのコメントで溢れかえっていたといいます。
また「白人が類人猿に人力車を引かせたり文明を教えたりという描写はあまりにも不適切」「世界にこんな形でみつかってほしくない」といったものなど、1万件を超えるコメントが寄せられていたといいます。
この事態を受け、動画公開開始の翌日昼にはYouTubeに掲載されていたMVは非公開に。レコード会社と所属事務所は連名で、レーベルと事務所でMVを制作したと説明し、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」「当社における公開前の確認が不十分」などと謝罪しました。
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