観月ありさは芸能界引退の危機だった!転機となったドラマとは

観月ありさが歌手活動30周年を記念するアルバム『Ali30』をリリース。14歳当時の自分と共演したリード曲「サジタリウス」のMVも話題となっている。

芸能界の最前線を走り続けてきた観月だが、芸能界を引退しようと思っていた時期もあったという。そんなときに彼女を救ったのが、言わずと知れたあのドラマだったという。

14歳の自分と共演 早熟の芸能生活

歌手デビュー前より4歳からモデルとして活躍し、10代ですでに歌手・俳優としての代表作を得るほどの早熟ぶりを見せてきた観月ありさ。そんな彼女が歌手デビュー30周年を記念したアルバムの発売に伴い、「eltha」のインタビューに応えている。

実際は活発でよく笑う、ごくごく普通な子だったという観月ありさだが、幼少期からやってきたモデル活動時には、「笑わないで」「世間を斜に見るような目線で」と指示されることが多かったという。

そうしたイメージが固定することによって、「仕事の幅が狭まってしまうのでは?」という危機感もあったといい、自分で1からものづくりできる歌手デビューは本当に嬉しかった、と振り返る。

新アルバムのリード曲「サジタリウス」では、そんな14歳当時の自分との共演ということで話題となっている。

まだ10代半ばだった彼女が、松任谷由実や小室哲哉といった大物アーティストらに楽曲提供を直談判し、自ら交渉しに行ったりと、「当時は怖い物知らずだった」と振り返るが、きっと彼女にとっても貴重な経験となったことだろう。

音楽番組では日向坂46とコラボも

6月18日の「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)への出演も決まっている観月ありさ。アルバムのリード曲「サジタリウス」を歌唱するほか、共演するアイドルグループ・日向坂46ともコラボ企画があるという。

6月11日に放送された回の次回予告では、18日の放送内容のダイジェストとして、日向坂46の2人(佐々木美玲・上村ひなの)とともに観月ありさの代表曲である「伝説の少女」をパフォーマンスすることが明らかになっている。

芸能界引退危機だった!転機となったドラマとは

俳優としては、19歳で出会ったドラマ『ナースのお仕事』(フジテレビ系)が、18年続く大ヒットシリーズとなり、自身の代名詞となった観月。実は『ナース~』が決まる直前は、芸能界を辞めようと考えていた時期だったと語る。

仕事が嫌だったわけではないんですが、精神的にも肉体的にも消耗が大きい世界ですしね。15年やってきたし、そろそろ違うところに身を置いてもいいかなと思ったのと、あとは「世間から求められる自分」と「本当の自分」とのギャップにモヤモヤしてたところはありました。

eltha

そこから抜け出せるきっかけになったのは、何でも話せるような気の置けない人が芸能界の中にも外にもいたことが大きかったといい、「恵まれていた」と振り返る。「本当の自分」と「世間から求められる自分」の乖離に苦しんだこともあったものの、「本当の自分」を知ってくれている人は目の前にいるから大丈夫、と思えるようになったのだという。

あわせて『ナース~』が大ヒットを飛ばしたこともあり、「辞めるに辞められない」という状況になったというのも理由のひとつだったようだ。『ナース~』で演じた看護師「朝倉」は、失敗も多いけど明るい活発な性格。松下由樹との警戒なやりとりも人気の秘訣だ。

そういったキャラクターを演じたことも助けてか、世間的なイメージがガラッと変わったことを実感したという。それまでは街を歩いても遠巻きにされていたのが、普通に話しかけられるようになって、自分は何も変わっていないながらも1つのキャラクターがきっかけで周囲からの反応が変わるのは不思議なものだと感じたそうだ。

これから挑戦したいことは?

モデル時代から数えると、すでに40年以上に達している観月ありさのキャリア。このたび、アルバムのリード曲で14歳当時の自分と対峙したことで、改めて考えたこともあったようだ。

このたびのMVで14歳の頃の自分と共演して、あの頃ものすごく頑張っていた自分に背中を押される感覚があったんです。何より「やっぱり私はものづくりが好きだ」という気持ちが呼び覚まされました。音楽はもちろんですけど、いつか映画やドラマをプロデュースしてみたい願望もあります。「私まだまだ頑張れる」というのが、歌手活動30周年を迎えた心境です。

eltha

結婚願望はもともとなかったというが、38歳では結婚もして、プライベートにも変化があった観月ありさ。公私ともに充実した彼女は、今後も新たな表情を見せ続けてくれることだろう。