ゆず「昭和元禄落語心中」の主題歌!ドラマの為に書き下ろした新作

魅力的なキャラクターとストーリーで各賞を総なめし累計200万部を突破した雲田はるこ氏の漫画「昭和元禄落語心中」。今、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしていると話題となっている。

そんな人気漫画が俳優・岡田将生が主演でNHK総合・毎週金曜22時放送で実写ドラマ化されると注目が集まっている。

今回、そんなドラマ「昭和元禄落語心中」の主題歌にゆずがドラマのために書き下ろした「マボロシ」が使われることが発表された。

ゆず・北川悠仁が「昭和元禄落語心中」の感想を語る

戦争時代の落語家たちの生き様が描かれたドラマは、芸の絆に結ばれた若者たちの熱い友情や師弟関係。男女の情愛に嫉妬や別れ、親友の事故死を巡るミステリーとなっている。そんな原作に引き込まれたというゆず・北川悠仁は、

「今回ドラマ主題歌のお話をいただき、初めて原作を読ませていただきました。夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻読み終わる頃には朝を迎えていました。」

と、初めて原作漫画を読みあっという間に物語の世界観に引き込まれたとコメント。また、

「すべての登場人物に『生と死』『愛と憎しみ』『美しさと残酷さ』がはらんでいて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読んでいてゾクゾクしました。どのキャラクターも本当に個性的なので、キャストの皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています」

とも話しており、原作のファンとなったようだ。自身が主題歌を提供したドラマでは個性的なキャラクターをキャスト陣がどう演じるのか注目しているようだ。

書き下ろした主題歌「マボロシ」

ドラマ「昭和元禄落語心中」の為に雲田はるこ氏の描いた原作漫画を読み、その世界観を再現したという新曲「マボロシ」についてゆず・北川悠仁は、

「制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした。『昭和元禄落語心中』の物語が持つ闇、その中に潜む美しさを楽曲で追い求めました。」

「試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背中を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています」

とこのドラマの物語が持つ闇の部分が今までのポップな感じの曲では表現できないことから試行錯誤したという。そんな試行錯誤の上で完成したというゆずの新曲「マボロシ」はゆずにとって、

「今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています」

とコメントを寄せている。ゆずが手がけた主題歌「マボロシ」にも注目だ。

ドラマ「昭和元禄落語心中」

出典:ドラマ「昭和元禄落語心中」 公式サイト

雲田はるこ氏原作漫画の「昭和元禄落語心中」(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、「ITAN」(講談社)2010年零号(創刊号)から2016年32号まで連載。

2014年12月にはテレビアニメ化が発表され、2016年1月から3月にかけて放送、第2期が2017年1月より3月にかけて放送された。

NHK総合にてテレビドラマ化され2018年10月12日より毎週金曜22時放送予定。脚本には連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介氏。音楽には村松崇継氏、演出には映画監督のタナダユキ氏らが迎えられており、豊穣なヒューマン・ドラマとなっている。

ドラマ「昭和元禄落語心中」 公式サイト

あらすじ

昭和50年代落語が絶頂期を過ぎ、テレビや漫才ブームに圧されていた。そんな中、刑務所帰りの元チンピラ・強次は1年前に慰問で訪れた八代目有楽亭八雲演じる落語『死神』を聞いて感動し、八雲へ無理やり弟子入りを申し出る。

それまで「弟子は取らない」と言ってきた八雲だが、彼なりの考えで強次は付き人として行動を共にすることとなり、与太郎の名を与えられる。

師匠の家に住み込むことになった与太郎は、養女・小夏と出会い、彼女の実父で早逝した天才落語家・二代目有楽亭助六の芸風を知り、自らの芸に取り入れ精進する。

しかし、それと同時に助六の死と八雲、小夏にまつわる因縁の一端を徐々に知ることとなる・・・・