レイザーラモンHGの大怪我とは
「14年前に大怪我した足」というのは、レイザーラモンHGがプロレスイベントで粉砕骨折したときのことを指していると思われる。2009年7月に東京・後楽園ホールで行われた「ハッスルツアー2009」に参加したときのことだ。
HGは場外にいる対戦相手にリング上からダイブ攻撃を仕掛けた際に誤爆してしまったといい、左足かかとを粉砕骨折するという大怪我。約12ヶ所も粉砕骨折したといい、折れたときは会場中に響き渡るような音がしたという。
治療も簡単なものではなかったようで、骨折箇所をボルト12本で固定する手術を受けて2ヵ月入院。だがかかと部分の皮膚が壊死しており、翌年1月に左ふくらはぎの皮膚をかかとに移植する2度の手術を行うことにまでなったとのちのインタビューで語っていた。
入院中は車いすでの生活を余儀なくされ、もちろん芸能活動は不可能。事前に決まっていた出演舞台やお笑いイベントなどはすべて白紙となったという。このとき月収は7000円にまで落ち込み、妻のタレント活動やファッションデザインの収入に頼って生きていたそうだ。
なお、この頃のレイザーラモンHGは、おなじみの「ハードゲイ」キャラでひとしきりブレイクしたあと、もともと好きだったというプロレスが仕事に繋がり、芸人としてのテレビ出演が減る一方でプロレスラーとしても活躍していた頃だった。
だがこの大けがをきっかけに、プロレスは引退。もう一度自分の方向性を考え直し、芸人一本でやっていくと決意を新たに。サングラスを外し、素顔を見せてコンビでの漫才に取り組んでいくこととなったのだった。